【小幅安となる】19900-20150円のレンジを想定=フィスコ村瀬 智一
前日の大幅下落で25日線まで一気に調整しており、いったんは自律反発が期待されよう。 ただし、週末に先物オプション特別清算指数算出（メジャーSQ）を控えている。
オプション権利行使価格の2万円を下回る局面をみせてくるようだと、ロールオーバーが進んでいるとはうえ、ヘッジに伴う売りが強まる可能性もある。
また、ボリンジャーバンドの+2σが下向きに変わりつつあり、調整が長引く可能性もある。
19900-20150円のレンジを想定する。
【小幅安となる】重要イベントを前にこの水準では動けず=フィスコ田代 昌之 円建てCME先物は前日の225先物比30円高の20080円。
為替市場では、ドル・円が124円30銭台、ユーロ・円が140円20銭台（8時00分時点）。
ナイト・セッションでは19920円まで下げた後は一気に切り返したことから25日移動平均線レベルで下ヒゲを形成。
一見すると売りは一巡という状況にあるが、週末のメジャーSQを前に気が抜けない地合いは続く。
昨日の下げは裁定解消売り、スプレッド取引に絡んだ売りなどとの声が聞かれる。
こうした要因のほかインドネシアの急落などアジア株式市場の変調も影響したと思われる。
米雇用統計通過後、米国の金利利上げの動きが現実化しつつあることから世界のマネーの流れが大きく変わる恐れがある。
これまでも米国でのテーパリングに向けた動きで、アジア市場から資金が流出する場面が見られた。
アジア株式市場の動向次第では日本株も後場一段安があろう。
上述の通り、ナイト・セッションの日足チャートでは綺麗な下ヒゲを残している。
20000円割れのタイミングで買いを検討していた投資家は、微妙な判断を迫られることとなる。
メジャーSQ、そして、週明けのFOMCを前にこの水準で買いに動くのは難しい。
海外投資家の売買フローが減少していることも買いを手控えさせる要因となろう。
朝方のリバウンド狙いで失速すると午前中にも20000円レベルでの攻防となる可能性も。