[東京 22日 ロイター] -
ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY=
午後3時現在 108.85/87 1.2863/67 140.02/06
正午現在 108.72/74 1.2856/60 139.78/82
午前9時現在 108.94/96 1.2838/42 139.87/91
NY午後5時 109.03/06 1.2829/34 139.85/89
午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅にドル安/円高
の108円後半。米連邦公開市場委員会(FOMC)やスコットランドの住民投票など注
目イベントを終えたこともあり、朝方から方向感を探る展開となった。仲値を挟んで10
9円前半まで上昇したが、その後は短期筋による調整売りに押された。
ドルは朝方108.90円から109円ちょうどの間でもみあっていたが、仲値をは
さんで輸入勢のドル買いがやや優勢となり、109.10円まで上昇した。「輸入企業は
109円台でとるのと、110円台でとるのでは気持ち的に違うようだ。110円台は絶
対嫌だということで一部が買っていた」(国内金融機関)との声が聞かれた。
仲値通過後は、短期筋を中心に利食い売りの勢いが強まった。
正午過ぎに、元日銀副総裁の岩田一政日本経済研究センター理事長が、今の円安は
行き過ぎとの見方を示したことが伝わり、ドルはそのニュースを手掛かりに一時108.
66円付近まで下押ししたという。
市場関係者によると、「海外勢の一部は、岩田氏を副総裁の岩田規久男氏と取り違え
て反応したようだ」(外銀)という。
ただ、108円半ばからは実需や短期筋の押し目買いニーズが強いとされ、大幅な下
押しにはならなかった。
<FRB当局者の発言に注目>
オーストラリア・ケアンズで行われた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総
裁会議では、為替レートについて「G20における為替相場のコミットメントの順守を続
ける」とし、金融政策によって為替水準を誘導しないとの取り決めを守ることを再確認す
る内容にとどまった。
市場では「一部が警戒していた『ドル高』など特定の通貨に対しての言及がなかった
ことで、ドル買いセンチメントは継続するものと思われるが、先週大きなイベントがいっ
たん終了しているので、目先は利食いが先行するのではないか」(上田ハーローの外貨保
証金事業部長、山内俊哉氏)との声が出ていた。
また、きょうのダドリー・ニューヨーク連銀総裁を皮切りに、今週は米連邦準備理事
会(FRB)当局者の発言機会が続く。一部では、ハト派と目されるFRB当局者の発言
を機に利益確定のドル売りが強まる可能性があると指摘されている。
<ユーロ>
ユーロは1.28ドル半ばを中心に比較的小幅な値動きだった。
ECBが19日に発表したユーロ圏の7月国際収支統計では、経常収支が季節調整
後で187億ユーロの黒字となった。
他方、金融収支では、直接投資が流出超の28億ユーロ、証券投資が流出超の145
億ユーロ、合わせて173億ユーロの流出超となった(6月は262億ユーロの流入超)
。
この間、ユーロ相場は6月末の1.3698ドルの高値から、7月末の1.3366
ドルまで約300ポイント下落。市場では、「ECBのマイナス金利導入を嫌気して、ユ
ーロ圏投資家らの資本逃避が続いている」(アナリスト)との指摘も出ている。
ただ、7月までの12カ月間の累計では、直接投資・証券投資合計で732億ユーロ
の流入超となっている。
ECBのドラギ総裁は、6月に発表した措置の中でも、特にマイナス金利は効果的だ
ったとの認識を示している。
「言動一致でユーロ安政策にまい進するECBに以前の面影はない。今後どのような
(マイナス金利の)副作用が出てくるか、注目したい」(同)との声が聞かれた。
(森佳子)
((※ yoshiko.mori@thomsonreuters.com)(03-6441-1877)(RM:
yoshiko.mori.thomsonreuters.com@reuters.net))
(( 全スポットレート(ロイターデータ) FX=
アジアスポットレート(同) AFX=
欧州スポットレート(同) EFX=
クロス円レート(同) JPYX=
クロス円の時系列レート(同) JPNU JPNX JPOA JPOD
通貨オプション FXVOL
スポットレート(ロイター・ディーリング約定値) D4FX=
スポットレート(RTFX) FX=RTFX
スポットレート(日銀公表) TKYFX
為替関連ニュース ))
ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY=
午後3時現在 108.85/87 1.2863/67 140.02/06
正午現在 108.72/74 1.2856/60 139.78/82
午前9時現在 108.94/96 1.2838/42 139.87/91
NY午後5時 109.03/06 1.2829/34 139.85/89
午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅にドル安/円高
の108円後半。米連邦公開市場委員会(FOMC)やスコットランドの住民投票など注
目イベントを終えたこともあり、朝方から方向感を探る展開となった。仲値を挟んで10
9円前半まで上昇したが、その後は短期筋による調整売りに押された。
ドルは朝方108.90円から109円ちょうどの間でもみあっていたが、仲値をは
さんで輸入勢のドル買いがやや優勢となり、109.10円まで上昇した。「輸入企業は
109円台でとるのと、110円台でとるのでは気持ち的に違うようだ。110円台は絶
対嫌だということで一部が買っていた」(国内金融機関)との声が聞かれた。
仲値通過後は、短期筋を中心に利食い売りの勢いが強まった。
正午過ぎに、元日銀副総裁の岩田一政日本経済研究センター理事長が、今の円安は
行き過ぎとの見方を示したことが伝わり、ドルはそのニュースを手掛かりに一時108.
66円付近まで下押ししたという。
市場関係者によると、「海外勢の一部は、岩田氏を副総裁の岩田規久男氏と取り違え
て反応したようだ」(外銀)という。
ただ、108円半ばからは実需や短期筋の押し目買いニーズが強いとされ、大幅な下
押しにはならなかった。
<FRB当局者の発言に注目>
オーストラリア・ケアンズで行われた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総
裁会議では、為替レートについて「G20における為替相場のコミットメントの順守を続
ける」とし、金融政策によって為替水準を誘導しないとの取り決めを守ることを再確認す
る内容にとどまった。
市場では「一部が警戒していた『ドル高』など特定の通貨に対しての言及がなかった
ことで、ドル買いセンチメントは継続するものと思われるが、先週大きなイベントがいっ
たん終了しているので、目先は利食いが先行するのではないか」(上田ハーローの外貨保
証金事業部長、山内俊哉氏)との声が出ていた。
また、きょうのダドリー・ニューヨーク連銀総裁を皮切りに、今週は米連邦準備理事
会(FRB)当局者の発言機会が続く。一部では、ハト派と目されるFRB当局者の発言
を機に利益確定のドル売りが強まる可能性があると指摘されている。
<ユーロ>
ユーロは1.28ドル半ばを中心に比較的小幅な値動きだった。
ECBが19日に発表したユーロ圏の7月国際収支統計では、経常収支が季節調整
後で187億ユーロの黒字となった。
他方、金融収支では、直接投資が流出超の28億ユーロ、証券投資が流出超の145
億ユーロ、合わせて173億ユーロの流出超となった(6月は262億ユーロの流入超)
。
この間、ユーロ相場は6月末の1.3698ドルの高値から、7月末の1.3366
ドルまで約300ポイント下落。市場では、「ECBのマイナス金利導入を嫌気して、ユ
ーロ圏投資家らの資本逃避が続いている」(アナリスト)との指摘も出ている。
ただ、7月までの12カ月間の累計では、直接投資・証券投資合計で732億ユーロ
の流入超となっている。
ECBのドラギ総裁は、6月に発表した措置の中でも、特にマイナス金利は効果的だ
ったとの認識を示している。
「言動一致でユーロ安政策にまい進するECBに以前の面影はない。今後どのような
(マイナス金利の)副作用が出てくるか、注目したい」(同)との声が聞かれた。
(森佳子)
((※ yoshiko.mori@thomsonreuters.com)(03-6441-1877)(RM:
yoshiko.mori.thomsonreuters.com@reuters.net))
(( 全スポットレート(ロイターデータ) FX=
アジアスポットレート(同) AFX=
欧州スポットレート(同) EFX=
クロス円レート(同) JPYX=
クロス円の時系列レート(同) JPNU JPNX JPOA JPOD
通貨オプション FXVOL
スポットレート(ロイター・ディーリング約定値) D4FX=
スポットレート(RTFX) FX=RTFX
スポットレート(日銀公表) TKYFX
為替関連ニュース ))