[東京 9日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル<
EUR=> ユーロ/円 EURJPY=
正午現在 106.21/23 1.2880/84 126.81/85
午前9時現在 106.12/14 1.2889/93 136.79/83
NY午後5時 106.02/04 1.2894/99 136.70/74
正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の10
6円前半。新規材料に乏しいものの、ドル全面高ムードが広がる中、ドルは一時106.
28円付近まで上昇し、5年11カ月ぶり高値を付けた。朝方には投資家のドル買いも散
見されたという。
午前の取引で、ドルは、朝方の安値105.94円付近から、106.17円まで上
昇した。その後、仲値公示をはさんでいったん弱含んだものの、正午にかけて再度高値を
追う展開となり、一時106.28円付近まで上値を伸ばして、2008年10月2日以
来の高値を付けた。
朝方の取引では、一部投資家のドル買いが散見されたほか、短期筋の損失確定ドル買
戻しオーダーも巻き込んで、ドルの上昇が加速した。
ドル買いの主体は短期筋だが、「市場が興奮している感じはあまりなく、(ドル/円
の)ストップを巻き込みながら、スルスルと静かに上がっている」(証券会社)という。
ドル高が進む中、本邦輸出勢は静観の姿勢を保つ一方で、輸入勢は105円半ばから
の買い意欲が強いという。
<FOMC控えたドルロングの構築>
ドル高の背景について、市場では、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け
て、投機筋がポジション仕込む動きがあるとの見方が出ていた。
「新規材料がない中でのドル高進行は、来週のFOMCに向けて、海外ヘッジファン
ドのポジション構築が後手に回っていたことがあるとみている」と野村証券・金融市場調
査部、チーフ為替ストラテジストの池田雄之輔氏は述べ、ドル買いは、米金融政策に対す
る過剰なハト派期待を、市場が自律的に修正している過程の産物とした。
足元では、米10年国債利回り US10YT=RR が約1カ月ぶりに2.49%台まで上昇
するなど、米長期金利が下がりにくくなっていることも、ドル買いを本格化させる環境に
貢献している、と同氏は言う。
前日の海外市場では、サンフランシスコ地区連銀が発表した論文で、金融市場で観察
される低ボラティリティは、投資家が利上げペースを過小評価している可能性を示唆する
としたことをきっかけに、米10年国債利回りが持ち直す場面がみられ、同利回りの持ち
直しで、ドル買い安心感が広がったという。
<ユーロは軟調のまま>
ユーロは引き続き軟調だった。前日、節目とみられていた1.2900ドルを割り込
んだあと、東京市場午前の取引では1.2867ドル付近まで下落した。
英サンデータイムズ紙は7日、スコットランド独立をめぐる世論調査で、賛成派が5
1%と反対派の49%を初めて上回ったと報じた。1カ月前の調査では、反対派が賛成派
を20%ポイント上回っており、形勢は急速に独立賛成派の方に傾いている。
英ポンドは、目下1.6065ドル付近で、10カ月ぶり安値圏での取引となってい
る。市場では「ポンド安がドル高のエネルギーの背景にある」(外為アナリスト)との見
方も出ている。
欧州委員会は8日、スコットランドが英国から独立した場合、欧州連合(EU)から
も脱退し、加盟国となるには再度申請する必要があるとの立場をあらためて表明した。
独立の是非を問う住民投票が迫る中、最新の世論調査では独立支持派が反対派を初め
て上回り、投票結果をめぐる不透明感が高まっている。
バローゾ欧州委員長が2012年に英議会に宛てた書簡では、一部地域が所属する国
家から独立した場合、(EU)条約はその独立地域には該当しないと記されている。
一方で、条件を満たしていれば、EU加盟を申請できる可能性があるとしている。
ただバローゾ委員長は2月のBBCテレビとのインタビューで、独立した地域がEU
に再び加盟することは、全加盟国の承認が必要であり、非常に困難なプロセスと指摘して
いる。
(森佳子)
((※ yoshiko.mori@thomsonreuters.com)(03-6441-1877)(RM:
yoshiko.mori.thomsonreuters.com@reuters.net))
(( 全スポットレート(ロイターデータ) FX=
アジアスポットレート(同) AFX=
欧州スポットレート(同) EFX=
クロス円レート(同) JPYX=
クロス円の時系列レート(同) JPNU JPNX JPOA JPOD
通貨オプション FXVOL
スポットレート(ロイター・ディーリング約定値) D4FX=
スポットレート(RTFX) FX=RTFX
スポットレート(日銀公表) TKYFX
為替関連ニュース ))
EUR=> ユーロ/円 EURJPY=
正午現在 106.21/23 1.2880/84 126.81/85
午前9時現在 106.12/14 1.2889/93 136.79/83
NY午後5時 106.02/04 1.2894/99 136.70/74
正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の10
6円前半。新規材料に乏しいものの、ドル全面高ムードが広がる中、ドルは一時106.
28円付近まで上昇し、5年11カ月ぶり高値を付けた。朝方には投資家のドル買いも散
見されたという。
午前の取引で、ドルは、朝方の安値105.94円付近から、106.17円まで上
昇した。その後、仲値公示をはさんでいったん弱含んだものの、正午にかけて再度高値を
追う展開となり、一時106.28円付近まで上値を伸ばして、2008年10月2日以
来の高値を付けた。
朝方の取引では、一部投資家のドル買いが散見されたほか、短期筋の損失確定ドル買
戻しオーダーも巻き込んで、ドルの上昇が加速した。
ドル買いの主体は短期筋だが、「市場が興奮している感じはあまりなく、(ドル/円
の)ストップを巻き込みながら、スルスルと静かに上がっている」(証券会社)という。
ドル高が進む中、本邦輸出勢は静観の姿勢を保つ一方で、輸入勢は105円半ばから
の買い意欲が強いという。
<FOMC控えたドルロングの構築>
ドル高の背景について、市場では、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け
て、投機筋がポジション仕込む動きがあるとの見方が出ていた。
「新規材料がない中でのドル高進行は、来週のFOMCに向けて、海外ヘッジファン
ドのポジション構築が後手に回っていたことがあるとみている」と野村証券・金融市場調
査部、チーフ為替ストラテジストの池田雄之輔氏は述べ、ドル買いは、米金融政策に対す
る過剰なハト派期待を、市場が自律的に修正している過程の産物とした。
足元では、米10年国債利回り US10YT=RR が約1カ月ぶりに2.49%台まで上昇
するなど、米長期金利が下がりにくくなっていることも、ドル買いを本格化させる環境に
貢献している、と同氏は言う。
前日の海外市場では、サンフランシスコ地区連銀が発表した論文で、金融市場で観察
される低ボラティリティは、投資家が利上げペースを過小評価している可能性を示唆する
としたことをきっかけに、米10年国債利回りが持ち直す場面がみられ、同利回りの持ち
直しで、ドル買い安心感が広がったという。
<ユーロは軟調のまま>
ユーロは引き続き軟調だった。前日、節目とみられていた1.2900ドルを割り込
んだあと、東京市場午前の取引では1.2867ドル付近まで下落した。
英サンデータイムズ紙は7日、スコットランド独立をめぐる世論調査で、賛成派が5
1%と反対派の49%を初めて上回ったと報じた。1カ月前の調査では、反対派が賛成派
を20%ポイント上回っており、形勢は急速に独立賛成派の方に傾いている。
英ポンドは、目下1.6065ドル付近で、10カ月ぶり安値圏での取引となってい
る。市場では「ポンド安がドル高のエネルギーの背景にある」(外為アナリスト)との見
方も出ている。
欧州委員会は8日、スコットランドが英国から独立した場合、欧州連合(EU)から
も脱退し、加盟国となるには再度申請する必要があるとの立場をあらためて表明した。
独立の是非を問う住民投票が迫る中、最新の世論調査では独立支持派が反対派を初め
て上回り、投票結果をめぐる不透明感が高まっている。
バローゾ欧州委員長が2012年に英議会に宛てた書簡では、一部地域が所属する国
家から独立した場合、(EU)条約はその独立地域には該当しないと記されている。
一方で、条件を満たしていれば、EU加盟を申請できる可能性があるとしている。
ただバローゾ委員長は2月のBBCテレビとのインタビューで、独立した地域がEU
に再び加盟することは、全加盟国の承認が必要であり、非常に困難なプロセスと指摘して
いる。
(森佳子)
((※ yoshiko.mori@thomsonreuters.com)(03-6441-1877)(RM:
yoshiko.mori.thomsonreuters.com@reuters.net))
(( 全スポットレート(ロイターデータ) FX=
アジアスポットレート(同) AFX=
欧州スポットレート(同) EFX=
クロス円レート(同) JPYX=
クロス円の時系列レート(同) JPNU JPNX JPOA JPOD
通貨オプション FXVOL
スポットレート(ロイター・ディーリング約定値) D4FX=
スポットレート(RTFX) FX=RTFX
スポットレート(日銀公表) TKYFX
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