サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

東芝はCVC以外の対抗案も含めた検討を、ファラロンが声明

発行済 2021-04-12 17:32
更新済 2021-04-12 22:45
© Reuters. ファラロン、東芝はCVC以外の対抗案も含めた検討を─声明=関係筋

[東京 12日 ロイター] - 東芝第3位の株主であるファラロン・キャピタル・マネジメントは12日、英ファンドのCVCキャピタル・パートナーズが東芝買収による非公開化を提案していることについて、東芝が他の潜在的な買収者による対抗案を提示する機会を確保した上で、対抗案も含めて検討すべきだとの考えを表明した。

東芝がCVCから買収提案を受けたことが判明して以降、大株主である海外ファンドが意見を表明するのは初めて。

ファラロンは声明で、他の潜在的な買収者による対抗的な買収提案が行われる機会を確保することを意味する「マーケット・チェック」を積極的に実施するなど、東芝の取締役会には「株式非公開化の提案を真摯に検討し、中長期的な企業価値の最大化を実現する責務がある」と指摘。

東芝の株主として、取締役会がその責務を適切に果たすことを期待している、としている。

また株式の非公開化については「一般に株式非公開化は株主と経営者の利害を一致させることにより、ガバナンスやキャピタルアロケーションを改善する有効な手段の一つになり得る」との考えを示した。

関係筋によると、ファラロンは東芝の株式を6%前後保有している。

CVCのほかカーライル・グループやKKRなどの投資ファンドは日本での投資を拡大しており、東芝のような大規模な買収案件は魅力的なのではないかとみる投資家は多い。関係者によると、車谷暢昭社長兼CEOは以前にも同じような提案を打診されたことがあるという。

公益社団法人会社役員育成機構のニコラス・ベネシュ代表理事は「もしこれが米国であれば、レブロン・ルールが適用される。売り手の取締役会はできるだけ高値で売却することが求められる。取締役会の義務は、会社を最も効果的に経営することから、株主にとって最高の価格を獲得することに移行する。しかし、日本にはこうしたルールがなく、取締役会の取るべき行動は不透明で、株主にとっては価格が抑えられることになる」とコメントしている。

© Reuters. 東芝はCVC以外の対抗案も含めた検討を、ファラロンが声明

*内容を追加しました。

(山崎牧子)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます