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東京外為市場・正午=ドル90円前半、ユーロは1.5ドル目前に足踏み

発行済 2009-10-20 12:40
EUR/JPY
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       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   90.31/36  1.4979/84  135.28/38

午前9時現在 90.73/77  1.4966/67  135.80/89

NY17時現在 90.62/63  1.4973/74  135.48/59

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 [東京 20日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点

からドル安が進み、90円前半。株高や米国が当分政策金利をゼロに据え置くとの思惑

からユーロや資源国通貨が買われた海外市場の流れを引き継ぎ、ユーロと豪ドルが14カ

月ぶりの高値を更新した。ユーロは1.5ドルを目前に足踏み状態だが、堅調な地合いを

保っている。ドル指数は14カ月ぶりの安値圏まで下落した。

 

 市場では「株高でまず商品や豪ドル、ニュージーランド(NZ)ドルなどのリスク資産

が買われ、それがユーロや欧州通貨に波及して、ドルが一段と安くなるという流れ」(外

銀)が続いている。

 ユーロ/ドルは午前の取引で1.4994ドルまで上昇し14カ月ぶりの高値を

更新。ただ1.5ドルの水準には今夜ニューヨーク時間に期日を迎えるオプションがある

とされ、その防戦売りで1.5ドルを目前に足踏み状態となった。

 蚊帳の外に置かれたドル/円は、クロス円での円売りとドル全面安の綱引きの中、

徐々に下値を切り下げ、90円前半まで下落した。

 ドルの主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧NY商品取引所)ドル指数

<.DXY>は75.117と昨年8月以来14カ月ぶりの安値を更新した。

 

 <豪ドル高容認か>

 

 豪ドル/米ドルは朝方、豪準備銀行(RBA、中央銀行)が予想外の利上げを

決定した際の金融政策理事会の議事録が公開されたことをきっかけに0.9310米ドル

まで上昇し、14カ月ぶりの高値を更新した。

 「RBAの議事録は一時の藤井財務相を彷彿とさせるものがある。各国が自国通貨安で

輸出振興を望むなか、豪ドル高容認姿勢を打ち出した。少なくとも市場ではそう解釈され

た」(信託銀)という。

 議事録は、豪ドルの上昇は市場センチメントの改善と国内経済の強さを反映していると

し、市場では、RBAが豪ドル高容認姿勢を示したととらえられた。また、RBAはイン

フレ見通しの検討において、豪ドル高と刺激策の段階的解除を考慮したという。

 同議事録は、非常に緩和的な政策の維持は賢明でない可能性があるとし、低金利の長期

間にわたる維持は中期的にインフレ目標を脅かす可能性があると指摘した。

 市場では、先進国で最初に利上げに踏み切った豪州が、11月にも追加的な金融引き締

めを実施するとの思惑が高まっている。

 

 <クロス円>

 

 クロス円は総じて底堅い値動きを見せた。ユーロ/円は135円半ばから前半を中心と

する値動き、豪ドル/円は84円付近、英ポンド/円は148円前半での取引となった。

 日本勢は概してクロス円での売り需要(ヘッジ売りを含む)が強いが、ファンド勢など

の海外投機筋は「ドルキャリーで欧州通貨や資源国通貨を買うディールが多く、現状では

外国勢の威力が勝って、結果的にクロス円が底堅い値動きになっている」(信託銀)とい

う。

 <米政策金利の見通し>

   

 前日発表された米ニューヨーク(NY)連銀の声明をきっかけに、米国が政策金利を当

分の間ゼロに据え置くとの見方が台頭し、米長期債利回りが低下して、ドル安の流れに寄

与した。午前の取引でもNY連銀の声明は話題を集めた。

 NY連銀は声明で、資金吸収手段であるリバースレポについて「周到な事前計画という

ことであり、金融政策の引き締め時期について推測されるべきではない」と指摘。過去1

年の取り組みについて「米連邦公開市場委員会(FOMC)がリバースレポの使用を決定

した時と場合に向けて、このツールによる備えを確実にするため」と説明した。

 この声明をきっかけに長期債の指標となる10年物米国債の利回りは海外

市場で3.387%付近まで低下。現在は3.4000%付近での取引となっている。

  

 (ロイター日本語ニュース 森 佳子記者)

(yoshiko.mori@thomsonreuters.com;03-6441-1877;ロイターメッセージング:

 yoshiko.mori.reuters.com@reuters.net) 

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