[フランクフルト/ベルリン 15日 ロイター] - ドイツのアルトマイヤー経済相は15日、政府が新型コロナウイルス感染症ワクチンの開発に取り組んでいる独製薬会社キュアバックの株式を一部取得すると発表した。
キュアバック株式の23%を3億ユーロ(3億3740万ドル)で購入する。同取引に基づくキュアバックの企業価値は13億ユーロ。
今年3月には米政府がキュアバックに対し米国への移転やワクチン独占を打診したと報じられ、ドイツ政府がこれに反発していた。
アルトマイヤー経済相は、政府が国内のバイオテクノロジー分野を強化したい考えで、キュアバックの事業戦略に影響を与えるわけではないとした。
これに先立ち、ロイターは独政府によるキュアバック株式取得について報道。政府関係者によると、今回の株式取得は医療用品や医療機器の過度な海外依存に対する政府の懸念を反映しているという。