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ソルクシーズ Research Memo(3):ソフトウェア開発事業が金融業界向けを中心に活況となった

発行済 2017-01-05 16:12
更新済 2017-01-05 16:33
ソルクシーズ Research Memo(3):ソフトウェア開発事業が金融業界向けを中心に活況となった
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■業績動向

(1) 2016年12月期第3四半期決算の概要

ソルクシーズ (T:4284)の2016年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比17.6%増の9,659百万円、営業利益が同6.3%減の390百万円、経常利益が同16.5%減の356百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同14.0%増の161百万円となった。


売上高は主力のソフトウェア開発事業が金融業界向けを中心に第3四半期も活況に推移し、前年同期比で2ケタ増収となった。
一方、利益面では増収効果により売上総利益が前年同期比5.5%増の1,758百万円となったものの、販管費において要員確保のための採用費増やグループ会社の業容拡大に合わせた内部管理体制強化のための費用増などがあり、減益となった。
また、営業外で円高進行(2015年12月末120円/ドル→2016年9月末101円/ドル)に伴うデリバティブ評価損28百万円、為替差損9百万円を計上したことにより、経常利益の減益率は営業利益よりも拡大する格好となった。
なお、親会社株主に帰属する四半期純利益については前年同期が法人税制改正に伴い一時的に税負担が増加していた反動で増益となっている。


事業セグメント別で見ると、ソフトウェア開発事業の売上高は前年同期比19.9%増の9,448百万円、営業利益は同11.9%減の398百万円となった。
売上高の増収額は1,570百万円となったが、このうち約7割が金融業界向けの増加によるものとなっている。
なかでもクレジット会社や証券会社向けがそれぞれ3億円程度の増収となったほか、サービサー(債権回収会社)向けも増収に寄与した。
その他産業向けについても通信業や官公庁向けが減少したものの、流通業やサービス業向けが伸びて堅調な推移となった。
増収にも関わらず減益となったのは、子会社の業績が当初計画どおりではあるものの、前年同期比で減益となったことが要因となっている。
単独業績に関しては増収増益となり、計画を若干上回るペースとなっている。


主要子会社の動向を見ると、銀行系のシステム開発を行う(株)エフ・エフ・ソルが大型プロジェクトの終了に伴う反動減で減収減益となった。
自動車向けソフト開発のコンサルティングサービスを行う(株)エクスモーションについても、市場環境は活況なものの今期は社内の人材育成に注力する1年と位置付け受注を手控えたことにより、売上高は若干の減収に、また、利益面でも教育費用の増加に加えて、社内管理体制強化に向けた費用の増加もあって減益となった。
計測・制御分野のシステムソリューションサービスを展開する(株)イー・アイ・ソルは大型受注案件がなく、減収減益となった。
自動車教習所向け情報システムを展開する(株)ノイマンは、第3四半期累計で減収減益となったが、2016年11月にリプレース案件が集中して売上計上されたことで、通期では増収増益の見通しとなっている。


デジタルサイネージ事業については、太陽光発電設備工事の案件がなくなったことやアミューズメント施設向けデジタルサイネージの受注が減少したことで、売上高は前年同期比37.5%減の210百万円と落ち込んだものの、東京事務所を縮小するなど固定費の削減に取り組んだことで、営業損失は11百万円と前年同期の38百万円から縮小した。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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