このコンテンツは、マイネット (T:3928)の2018年12月期(2018年1-12月期)の決算説明会の音声を文字に起こしたものです。
なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。
6本に分けたコンテンツの1本目です。
皆様こんにちは。
本日はようこそお集まりくださいました。
本日は、2018年12月期通期の決算発表及び2019年そして中長期に向けた方針についてお話を差し上げたいと思います。
まず、通期の業績といたしましては、増収及び通期黒字を達成することができました。
当初、ご覧の通り、2018年の第1クォーターに大きなインシデントがございました。
不正アクセスのインシデントで皆様に大変ご心配とご迷惑おかけし、その時点で想定しましたのが大幅な赤字でございました。
ただし、その後しっかりと現場また経営のメンバーが一丸となって業績回復に向かいましたところ、しっかり下期に利益をV字回復させることができ、結果として通期黒字かつ前年比で増収を達成することができました。
このマイナスからプラスへを実現できたというところが今回一番大きなハイライトです。
その中で、それぞれを分解してご案内申し上げます。
まず業績、売上・利益ともに業績予想のレンジ内での着地となっております。
前回第3クォーターの発表時にご案内申し上げた予想の通りに動くことができました。
それに伴って、黒字の達成を実現しております。
続いて財務の面で一つ嬉しいお知らせがございます。
これまで多くの個人投資家の皆様、機関投資家の皆様に、様々な対話をさせていただいておりました。
今回機関投資家の皆様に大変多くのポーションをお持ちいただけるようになったことが、前クォーターからの大きな変化になっております。
前クォーター20%弱だったところから40%強のポーションを機関投資家の皆様に応援いただけるようになりました。
今後も、しっかり長期に応援いただける投資家様・株主様に保有していただけるようにIR活動を進めてまいりたいと考えております。
続いて組織面で、第2クォーターの時点で発表させていただいておりました、当社のAIにまつわる取り組みを牽引しております「AIスタジオ」についてです。
こちらで現在、4タイトルのゲームタイトルの運営を進めております。
ゲームタイトルのRPA化及びAI化を圧倒的に推進していくというチームで、こちらに2本タイトルを追加したところ早くもその導入が進んでおります。
すでに今回の事業計画の見直し段階でこの4タイトルとも、1年以上の運営長期化、長寿化を実現できているということになります。
基本的に当社が運営を続けるということはイコール利益が出ている、キャッシュフローが生み出せているという状態のことを意味します。
1年間さらに利益、キャッシュフローを積み増すことができたということを4タイトルですでに実現しております。
今回、この18年度の取り組みを経て、19年・20年と当社の全37タイトルと今後積み上がっていくタイトルたちに、このAI・RPAへの取り組みを注入してまいりたいと考えております。
中長期にわたって、意味のある成果を上げることができたのがこの部分になります。
続きまして、事業サイドです。
まず仕入に関しては10月に1タイトルを仕入れました。
11月・12月見通していた仕入がありましたが、月ズレが発生したことによってこのクォーターは一本となりました。
続いて、サービスの運営に纏わるところでは、こちらも前クォーターでご紹介をしておりました通りグロースチーム方式を導入し始めております。
ゲームは、運営段階に入りましても、ライブの運営と、クォーターごとに新機能の開発をして新しい遊びを投入していく部分に分かれます。
当社ではこれまで一つのチームで行っていたのですが、今回グロースチームをライブチームとは切り分けて設定し、グロースチームに強いメンバーをしっかり充てていくというところを取り始めたところ、大変高い成果を生むことができました。
イヤー・オン・イヤーでグロースの売上高が100%。
すなわち横ばいをキープできるということを実現しております。
2019年度は15チームでグロースチーム体制を敷いて、より1タイトルごとの売上が横ばいにキープされていくことを目指してまいります。
その上で、当社が多数タイトルを運営しているからこそ身に付けることができているアセット群(共通の共有財産、全タイトルに使える共有財産たち)に関しても、データ分析、相互送客、イラストアセット、サーバーコスト圧縮という、四つの領域では、社内の管理会計上で申しますと、一つのアセットごとに5,000万円以上の利益を貢献することができているという状態です。
このGSアセットあってこその、当社の長期運営というのが証明できてきているというところが、大変うれしいお知らせになっております。
決算概要です。
今クォーターは、これまでの事業モデルの通り、積み上げで成長軌道に乗っております。
順調に推移して前年同期比で増収です。
今回クォーター・オン・クォーターでは少し下がっているように見えますけれども、第3クォーターは、前クォーターの時に発表しておりました通り、季節要因でグッと上がったところがございました。
その分第4クォーターで下がったように見えますが実際のところしっかりとこれまでと変わらぬ事業モデルで進んでおります。
EBITDAと営業利益です。
当社ではタイトルごとの収益性を見るためにEBITDAを大変重視しております。
15四半期連続でEBITDAの黒字、しかも大規模なインシデントがあったタイミングさえも、しっかりとEBITDA黒字の状態を保ち、そのうえで下半期に関しては、V字回復をして、強い事業モデルを証明させていただきました。
続いて営業利益の増減です。
前クォーターは季節要因で大きくなっていましたが、今クォーターは売上が一定減少するもののコストも圧縮する、そ新たなタイトル部分の売上増とコスト圧縮を重ねて、しっかりと営業利益を作ることができている状態です。
収益性の指標であるEBITDAマージンです。
EBITDAマージンが今クォーターだけで見ても12.8%。
実際は、まだまだインシデントの影響を残しているスタジオチームの部分が少し下げておりますが、安定的に運営しているチームに関してはEBITDAマージン20%あたりをしっかりキープできているという状態です。
ここからインシデントの影響を残しているチームがさらに復活していくことによって、まだまださらに高収益の構造を作っていける状況だと考えております。
費用の推移。
先ほどのGSアセットの注入によってどんどん利益率が高まる、ないしは費用の額が下がっていくことが実現しておりますが、特に今回顕著なのはサーバー費用のところです。
クォーター・オン・クォーターで4,000万円の圧縮ができております。
そのサーバーコスト圧縮にまつわる取り組みを全社展開を進めることによって、特にGMGタイトルにおいて、かなりの圧縮をすることができ、利益に貢献をしています。
今回単発のものでなく、新たに加わってくる仕入タイトルにおいてもその効果が出てくるもので、本当にたゆまぬ努力で、コストを最適化し続けるという経営のアクションをとり続けてまいります。
従業員数は今回、622人となっております。
これまでもそうなのですが、運営のタイトル数に合わせて安定的に推移できる柔軟な構造をキープしております。
(2/6)に続く