日経平均<.N225>
前場終値 10022.6 (+132.88)
寄り付き 10008.00
安値/高値 10007.59─10042.75
出来高(万株) 69730
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[東京 20日 ロイター] 前場の東京株式市場で、日経平均は反発した。19日の
米株大幅高の流れを引き継ぎ、東京市場でも買いが先行。アップル
を受けハイテク株中心に幅広く買われており、日経平均は7月11日以来、1週間超ぶり
に1万円台を回復した。ただ、薄商いが続いているほか、1万円から上値では国内リアル
マネー勢が売りの方向で、一段の上値を追う展開にはなりにくいとみられている。
東証1部騰落数は、値上がり1178銘柄に対し値下がり311銘柄、変わらずが
161銘柄だった。東証1部売買代金は4264億円。
19日の米国株式相場は急伸。IBM
決算を好感し、ハイテク銘柄や消費関連銘柄に買いが入った。このほか、オバマ大統領が
難航する米連邦債務上限の引き上げ問題に関連して3兆7500億ドルの赤字削減を目指
す案で協議に進展がみられたと示唆したことで市場心理が改善したという。米株高を受け
て東京市場では序盤から買いが先行、ほぼ全面高となった。
前日売られていたハイテク株や銀行株に買いがみられ、日経平均は7月11日以来、1
週間超ぶりに1万円を回復した。ハイテク株では、ファナック<6954.T>の上昇が目立った。
米アップルなどの好業績が手掛かりに年初来高値を更新、1999年12月以来の高値水
準となっている。東証1部の売買代金は2位。アップルが19日発表した第3・四半期
(4─6月)決算は、「iPhone」(アイフォーン)の好調な販売やアジア事業の拡
大をテコに、市場予想を大幅に上回った。
安川電機<6506.T>も堅調な値動きだった。19日に発表した2011年9月中間期業績
予想の上方修正を好感した。連結営業利益は70億円から80億円、連結当期利益は45
億円から57億円に修正した。一方、ゴールドマン・サックス
メリカ(バンカメ)
ループ<8316.T>など大手銀行株が買い戻された。
ただ、邦銀系の株式トレーダーによると、朝方のバスケット注文がきょうはみられずフ
ローがつかめないと指摘する。前場はほぼ全面高だったが、おおむね短期筋による買いだ
ったのではないかと同トレーダーはみている。一方で、国内機関投資家をはじめリアルマ
ネーは上値で売りを出す方向で、1万円から上値は重いという。
(ロイターニュース 吉池 威)