日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:>
終値 9377.38 -23.78 終値 9360 -70
寄り付き 9386.55 寄り付き 9400
安値/高値 9362.13─9455.04 安値/高値 9360─9470
出来高(万株) 154008 出来高(単位) 47919
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[東京 26日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は小幅続落。対ドルで史上最高
値に迫る円高が輸出株などを圧迫し上値の重い展開が続いた。9月期段階では堅調な業績
であっても、下期以降への懸念が強く個別株の買い手が乏しい。米金融緩和観測を背景と
した欧米株高が下支え要因だが、日本株には円高が重しとなっている。売買も短期筋中心
であり、実需筋の動きは鈍い。
東証1部騰落数は値上がり603銘柄に対し値下がり881銘柄、変わらずが175
銘柄。東証1部の売買代金は1兆0814億円。
こう着感が強い相場となった。後場の市場では大手ハイテク企業の買収に関するうわさ
が流れ、株式先物が買われる場面もあったが、反応は鈍かった。市場では「政府系資金が
ドルを買ってるとのうわさや大手ハイテク企業買収のうわさが流れたが、詳細不明であり、
日経平均や当該ハイテク株も反応は限定的だ」(準大手証券エクイティ部)との声が出て
いた。短期筋が中心でフロー自体も細いという。
ただ円高は引き続き重しとなっており、足元の堅調な業績にも反応がさえない個別株が
多い。
25日に2010年9月中間期業績予想を上方修正した三井造船<7003.T>が下落。世界
的な荷動きの回復で船舶需要の増加が期待材料となっているが、国内造船メーカーは円高
の影響で韓国や中国のライバル企業との価格競争で厳しい状況が続くと懸念されている。
AOKI HD<8214.T>も反落。2010年4―9月期の連結営業利益が前年同期比約
6割増の20億円強になったもようと報じられ、買いが先行したが、一巡後は売りに押さ
れた。「全体的に業績に関するポジティブなニュースが出ても、長続きしない傾向が続い
ている。下期以降の業績に不安が強まっているようだ」(準大手証券)という。
SMBCフレンド証券投資情報部部長の中西文行氏は「11月3日の米連邦公開市場委
員会(FOMC)で米金融政策が判明するまで実需勢は動けず、ディーラーなど短期筋中
心の売買になっている。FOMC後も円高に歯止めがかからないとの警戒感もあり、積極
的な買い手は現れない。海外勢に期待したいところだが、ドルベースの日経平均は年初来
高値圏にあり、米系投資家の利益確定売りが上値を抑えている」と述べている。
(ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)