日経平均<.N225> 日経平均先物3月限<0#2JNI:>
前場終値 10300.86 (-10.43) 前場終値 10290 (-10)
寄り付き 10307.17 寄り付き 10300
安値/高値 10295.32─10327.42 安値/高値 10290─10320
出来高(万株) 99687 出来高(単位) 14654
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[東京 17日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は小幅に反落した。海外
勢による買い/国内勢による売りの綱引きで相場はこう着。週末の模様眺めもあり、前日
終値を挟んでもみあった。持ち合い解消や過熱感に伴う売りが強いものの、外為市場でド
ル/円が84円付近で落ち着くなか、前日の米株高や日銀による上場投資信託(ETF)
買い入れ開始を受け、日本株は全般的に底堅い地合いから下げ渋った。
東証1部騰落数は、値上がり817銘柄に対し値下がり620銘柄、変わらずが205
銘柄だった。東証1部売買代金は6244億円。
16日の米国株式市場は、フェデックス
を好感し、ダウ工業株30種<.DJI>など主要指数は反発した。東京市場は引き続き売り圧
力が強いものの、日銀のETF買い入れ開始により全般的に底堅いなか外為市場でドル/
円が84円付近で落ち着いており、日経平均は下げも限定的。前場は前日終値付近で方向
感の乏しい値動きとなった。
海外勢による銀行株買いなどの一方で、上値では過熱感に伴う利益確定売りや国内勢に
よる持ち合い解消売りが並んでいるという。また、週末で積極的な買いが入りにくく相場
はこう着感が出ている。市場では「年末に向けたCTA(商品投資顧問業者)のポジショ
ン圧縮の動きなどで上値が抑えられている」(東海東京証券エクイティ部部長の倉持宏朗
氏)との声が出ている。
また、日経平均の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)は低水準が続く。日経
225オプション<0#JNI*.OS>のストライク価格1万0250円のプット1月限は15%
台で推移。コールも1万1000円まで15%台となっている。邦銀系の株式トレーダー
は短期筋によるオプションのデルタヘッジの動きを指摘している。
個別株では、業績上方修正を発表した野村不動産ホールディングス<3231.T>やGABA
<2133.T>が買われた。野村不HDは2011年3月期の連結営業利益と経常利益の予想を
上方修正。GABAは連日の年初来高値更新となっている。2010年12月期の売上高
と営業利益を上方修正したことが材料視された。
(ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)