[ミラノ 11日 ロイター] - 世界の大手保険会社と再保険会社8社は11日、温室効果ガスの排出を実質ゼロとする経済への早期移行を支えるアライアンスを設立したと発表した。
設立されたのは「ネットゼロ・インシュアランス・アライアンス(NZIA)」。保険の引き受けにおいて、2050年までに温室効果ガス排出の実質ゼロを目指すポートフォリオへの転換に取り組む。NZIAには、ドイツのアリアンツとフランスのAXA(アクサ)グループ、イタリアのゼネラリの欧州の保険大手3社などが参加する。
石炭燃料プロジェクトの引き受けや投資をやめるよう求める声が高まる中、保険会社は事業の脱炭素化に向けた計画を打ち出すよう迫られていた。
NZIAは声明で、各社が5年ごとに個別の中期目標を設定し、競争当局と提携して進捗(しんちょく)状況を毎年報告する方針を示した。
NZIAの議長を務めるAXAグループのブバール最高経営責任者(CEO)は「新たなアライアンスを通じて、われわれは気候(変動対策)への野心を一段と高めている」と述べた。