日経平均<.N225>
前場終値 9949.88 (-15.21)
寄り付き 9959.39
安値/高値 9948.38─9986.74
出来高(万株) 97767
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[東京 5日 ロイター] 前場の東京株式市場で、日経平均は小幅反落。一時的な過
熱感が警戒される中で、連休明けとなる今晩の米国株式市場待ちという側面があり、手掛
かり材料に乏しい。世界経済への警戒感が後退する中で、TOPIX<.TOPX>は5月2日
の高値を抜ける場面があったが、上値では利益確定売りも出やすいという。ゴム製品、金
属製品がさえない。
東証1部騰落数は、値上がり668銘柄に対し値下がり768銘柄、変わらずが224
銘柄だった。東証1部売買代金は5434億円。
米国市場が休場だったことで、前場は様子見ムードが強い展開となった。日経平均が4
日に1万円を回復したことによる達成感や高値警戒感が強まっている。
市場参加者によると、国内投資家は利益確定売り、海外勢は様子見スタンスとの指摘も
出ており、現状の株価水準をみると「買ってもよいというレベルではない。9500円付
近で仕込んでいた向きは利食いをしている」(国内証券)、「騰勢一服となったことで上
値の指値売り注文が増えている。いったん利益を確定したい水準」(みずほインベスター
ズ証券エクイティ情報部長の稲泉雄朗氏)との声が出ていた。前日の東京市場ではアジア
勢の買いが目立ったが、週末の米雇用統計発表を前に、いったん様子見となりやすいとい
う。
注目は休場明けの今晩の米国動向。「日経平均は昨日に1万円を一時回復したが、ここ
から先は少し時間が必要。米国株が高値をつけていくならば別だが、週末の雇用統計を確
認したいということで米国も一休みとなりやすいのではないか」(立花証券・執行役員の
平野憲一氏)として、一服感があるという。また「国内では手掛かり材料に欠けており、
今月後半の業績発表まではさえない動きとなりそうだ」(SMBC日興証券・エクイティ
部部長の西広市氏)と見通しが示されていた。
個別銘柄ではファーストリテイリング<9983.T>が反落。6月の国内ユニクロ事業の既存
店売上高が前年比3.9%増と2カ月ぶりのプラスになったが、事前の期待値が高かった
だけに「予想レンジの下限」(外資系証券)との声も出ていた。
(ロイターニュース 寺脇麻理)