金価格は金曜日に下落した。アメリカの強いインフレ報告と貿易摩擦の懸念が、米ドルの追い風となり、反動として下落した形だ。 ニューヨーク・マーカンタイル取引所の8月限金先物は、午後2時45分(05:45GMT)に1トロイオンスあたり1,245.40ドルで、0.1%の下落となった。
一方、米国の消費者物価指数が上昇しインフレ圧力が増したことで、米連邦準備理事会(FRB)が、今年、4回の利上げができる環境になったことを受け、ドルは10日ぶりの高値となった。ドルインデックスは、94.87で0.7%の上昇だった。
FPG証券の社長である深谷氏は、「ドルは先週発表された貿易摩擦の懸念から今週上昇した。米国経済は好調を維持し、国債の利回りは上昇しており、これらの要因はすべてドルを手助けしている」と語った。 米国の金利が高くなり、ドルが強くなるほど、貴金属は他の通貨の保有者にとってより高額になるため、金の需要は落ちる。
スティーブン・ミンチン財務長官は、「米国は貿易摩擦について議論する余地がある。しかし、中国はまず経済改革を進めることに同意しなければならない」と述べた。さらに「中国が構造改革をしたいと考えるなら、米国は話し合うことが可能だ。我々は関税を課したいわけではない、公正取引をしてほしいといっているだけだ」とも話している。
これに対し、中国のShouwen商務副大臣は、「貿易問題が発生したとき、それについて議論しなければならない」とコメントを発表した。