本日のマーケットを動かす主要3イベントは以下の通りだ。
1. ユーロ圏経済はどれほど悪化しているのか?
日本時間の金曜日午後4時にユーロ圏経済の力強さを計る手がかりとなる、ドイツの第4四半期GDP(国内総生産)が発表され、前回と同じ0.9%となった。
そして日本時間の午後6時にはIFO景況感指数が発表される。前回までの5回の発表では、指数が下落していた。今回の予想では指数が99.1から99.0へとわずかに下落するとみられている。午後7時にはEUが消費者物価指数(CPI)の発表を行う予定だ。予想では1.1%の上昇と、以前の2月1日の速報から変化はないとみられている。
そして、日本時間の土曜日午前0時半には、ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁がイタリアのボローニャ大学で講演を予定している。
欧州経済はブレグジット(英国のEU離脱)への懸念や世界経済の減速によって、2018年より低迷している。
2. FOMCメンバーのスピーチ
FOMCメンバーの多くが22日金曜日にスピーチを行う。
中でも最も重要なスピーチの2つが以下である:
- リチャード・クラリダ副議長は日本時間の土曜日午前8時に、ニューヨークで開催される米金融政策フォーラムで、「FRBの金融政策戦略・手法・コミュニケーション(市場との対話)についてのレビュー」に関してスピーチを行う。
- ランダル・クォ―ルズ副議長は土曜日午前9時半に「FRBのバランスシートの今後」について同フォーラムでスピーチを行う。
3. 決算発表は少ないものの、数社が控えている
不振だった12月の四半期決算発表は落ち着き始めているが、下記の数社の決算が行われる。
決算を控える企業は下記の通り:
- ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(Royal Bank Of Canada) (NYSE:RY)
- 自動車販売チェーン大手のオートネーション(AutoNation) (NYSE:AN)
- 米国リート(REIT)のWP Carey (NYSE:WPC
- 天然ガス輸送業社のシェ二エール・エナジー・パートナーズ( Cheniere Energy Partners ) (NYSE:CQP)
- ルース・クリス・ステーキハウスの親会社である、ルース・ホスピタリティ・グループ(Ruth's Hospitality Group) (NASDAQ:RUTH)