[ニューヨーク 17日 ロイター] 18日からの週の米国株式市場では、投資家が企業決算について、一段の増益余地があるとみる限り、IBM
15日の米株市場は、14日引け後に発表されたインテル
S&P総合500種<.SPX>は2009年にハイテクセクター主導で23.5%上昇した。同セクターの上昇率は60%で、上昇が行き過ぎている可能性があるのではとの疑問が浮上している。
LPLフィナンシャルの首席市場ストラテジスト、ジェフ・クレイントップ氏は「こうしたバリュエーションに追いつくため、企業がどれだけ速く利益を伸ばせるかにかかっている」と指摘。「景気回復は消費者主導ではなく企業支出主導だ。従って、利益の伸びは引き続き平均を上回り、こうしたバリュエーションを正当化すると考えている」と語った。
09年第4・四半期の企業決算は、景気悪化で打撃を受けた08年第4・四半期から大幅に改善するとみられている。
トムソン・ロイターの算出によると、S&P総合500種採用企業の第4・四半期利益は前年同期比186%増加する見通し。そうなれば前年同期比での増益は07年第2・四半期以降初めてとなる。
米株市場は18日、キング牧師誕生日の祝日で休場となるが、この週には約57社のS&P採用企業が決算発表を予定しており、19日からは決算シーズンが本格化する。
IBMは19日、グーグル
今週発表の経済指標では、12月の住宅着工件数、卸売物価指数、景気先行指数などが材料になる可能性がある。
20日発表の12月の住宅着工件数は58万件と前月の57万4000件から増加する見通し。
IBMの第4・四半期は売上高が前年同期比ほぼ横ばいの約270億ドルになると予想されている。1株利益は3.47ドルと前年の3.27ドルから増加するとみられている。
トムソン・ロイターのデータによると、金融・素材・一般消費財関連企業の第4・四半期利益が最も大幅な伸びを示す見通し。一方、エネルギー・工業セクターの増益率は最も小幅にとどまる見込み。
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