欧州株式市場サマリー（3日）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン）<.FTSE>

　終値　　　　　　5253.15（‐30.16）

前営業日終値　　　5283.31（＋35.90）

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クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト）<.DAX>

　終値　　　　　　5672.09（‐37.57）

前営業日終値　　　5709.66（＋55.18）

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ＣＡＣ４０種平均指数（パリ）<.FCHI>

　終値　　　　　　3793.47（‐18.66）

前営業日終値　　　3812.13（＋50.12）

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　＜ロンドン株式市場＞　４営業日ぶり反落。４日の英中銀の金利決定や５日の米雇用統

計発表を控え、警戒感が広がった。　

　ＦＴ１００種総合株価指数<.FTSE>は一時、５３０５．４１の高値をつける場面もあり、

値動きの荒い展開となった。

　ＥＴＸキャピタルのシニア・トレーダー、ミック・ミルズ氏は「相場は３日続伸した後、

英中銀の金利決定や米雇用統計を控え上げが一服した。鉱山株が軟調となるなか、

５３００水準の回復は厳しいようにみられる」と述べた。

　鉱山株の下げが目立ち、アントファガスタ、ロンミン、リオ・ティン

ト、エクストラータ、ＢＨＰビリトンは０．８─３．０％安。米

指標がドルを支援するなか金属価格が下落した。

　米指標では、１月のＡＤＰ全米雇用報告・民間部門雇用者数が２万２０００人減と前月

から減少幅が縮小し、２００８年２月以来の小幅な減少となった。

　１月の米ＩＳＭの非製造業総合指数（ＮＭＩ）は５０．５と前月の４９．８から改善。

エコノミスト予想の５１．０は下回ったものの、景気判断の分かれ目となる５０を上回っ

た。

　医薬品株も安い。

　配当落ちのアストラゼネカは３．６％安。がん治療薬「Recentin」の臨床試験

で好ましくない結果が発表される可能性があると懸念されている。

　グラクソ・スミスクラインは０．７％安。４日に決算発表を控えている。

　シャイアも０．４％安。

　米市場ではファイザーが下落。さえない決算が嫌気された。

　保険株は逆行高。スタンダード・ライフは３．５％高。０９年は減収となったも

のの、市場予想は上回った。

　アヴィヴァは０．１％高、プルーデンシャルは２．６％高。

　＜欧州株式市場＞　４営業日ぶりに反落。一部ユーロ圏諸国の経済の健全性をめぐる懸

念が広がるなか、銀行株や鉱山株に売りが出た。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は６．１９ポイント（０．６０％）安

の１０２０．９９。一時１０３１．３９の高値をつけた。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は２５．４０ポイント（０．９０％）安

の２８０４．６１。

　トレーダーによると、ポルトガルの国債発行当局が、短期証券の起債額を当初計画して

いた５億ユーロから３億ユーロ（４億２０３０万ドル）に減らしたことを受け、投資家心

理が悪化した。

　銀行株の下げがきつかった。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（ＲＢＳ）

、サンタンデール、ＢＢＶＡ、ＢＮＰパリバが

２．１―４．２％安。

　鉱山株も一時上昇した後、金属相場下落を背景に下げに転じた。アングロ・アメリカン

、アントファガスタ、ＢＨＰビリトン、リオ・ティント、

エクストラータは０．８―３％下落した。

　医薬品株も軟調。ロシュは０．６％安。主力のがん治療薬の売上高が振るわず

２００９年通期利益が市場予想に届かなかった。また、２０１０年業績に対しても弱気な

見通しを示した。

　自動車株には買いが入った。ダイムラーは１．７％高。予想を大幅に上回る

決算を前倒しで発表する可能性があるとのうわさが広がった。

　保険のスタンダード・ライフも３．５％上昇した。２００９年の売上高が予想を

上回った。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［東京　４日　ロイター］