欧州株式市場サマリー（21日）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン）<.FTSE>

　終値　　　　　　4481.17（＋37.55）

前営業日終値　　　4443.62（＋54.87）

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クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト）<.DAX>

　終値　　　　　　5093.97（＋63.82）

前営業日終値　　　5030.15（＋51.75）

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ＣＡＣ４０種平均指数（パリ）<.FCHI>

　終値　　　　　　3302.89（＋31.95）

前営業日終値　　　3270.94（＋52.48）

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　＜ロンドン株式市場＞　７営業日続伸した。スーパーマーケットのＷＭモリソン

が業績見通しを引き上げたことを受けて食品小売株が買われた。米企業の好決算

が支援したほか、鉱山株が上昇し、相場を押し上げた。

　この日行われた米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のバーナンキ議長の議会証言では慎重な経

済見通しが示されたが、米キャタピラーなどの好調な決算がその影響を打ち消し

た。

　ＷＭモリソンは８．２％高。通期業績が予想を上回ると発表した。同業のテスコ

は１．４％、セインズベリーも３．１％それぞれ上昇した。

　半面、ネクストは１．４％下落。夏の良好な天候が衣料品の売り上げを押し上

げているとして、利益見通しを引き上げたが、これまで株価が上昇していたことから利食

い売りの動きが出た。

　鉱山株はこの日の上昇を主導。銅相場は底堅いようにみられるとのアナリストの見方を

手がかりに、銅価格は一時９カ月ぶりの水準に上昇した。

　エクストラータ、アントファガスタ、リオ・ティント、アング

ロ・アメリカン、ＢＨＰビリトンは２．３―４．１％上昇した。

　エネルギー株も堅調。ＢＰ、ロイヤル・ダッチ・シェル、ケアン・エナ

ジーが０．４―１．９％値を上げた。

　一方、銀行株の一角に売りが出た。ＨＳＢＣは１．６％安。見通しが依然不安

定な中、最近の上昇は買われ過ぎとの懸念が浮上した。バークレイズも１．２％

下落した。

　ロイズ・バンキング・グループ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド

（ＲＢＳ）、スタンダード・チャータード（スタンチャート）銀行は

０．１―２％上昇した。

　＜欧州株式市場＞　７営業日続伸し１月初旬以来の高値で引けた。鉱山・エネルギー株

が上昇を主導した。一方、銀行株や携帯電話機メーカーのノキアは下落した。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は６．９９ポイント（０．７９％）高

の８８８．１８。終値ベースでは１月６日以来の高値。

ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は１９．３０ポイント（０．７７％）高の

２５１９．９９。

　銅価格が９カ月ぶり水準に上昇するなか、鉱山株がＦＴＳＥ３００種指数を押し

上げた。アングロ・アメリカンは４．１％高、ＢＨＰビリトンは２．６％

高、リオ・ティントは２．３％高。ＤＪユーロＳＴＯＸＸ資源株指数<.SXPP>は

２．２％上昇した。

　原油価格が２週間ぶり高値をつけるなかエネルギー株も買われ、トタル

は１．７％、スタトイル・ハイドロは１．２％それぞれ上昇した。

　医薬品株も好調だった。アストラゼネカとグラクソ・スミスクラインは

ともに１．７％上昇した。

　一方、銀行株は値下がりした。ＢＮＰパリバは１．７％安、ＵＢＳ

は１．４％安、バークレイズは１．２％安。

　ノキアは２．５％安。モルガン・スタンレーは、すべての部門で競争が一段と厳しくな

っているとして、同社の投資判断を「オーバーウエート」から「アンダーウエート」に引

き下げた。

　シュローダーの欧州株式部門責任者、ゲイリー・クラーク氏はノートで、欧州株式への

自信を示し、欧州株式の株価収益率は米株に比べ「非常に魅力的」で、配当利回りも欧州

株式は米株式を上回っていると指摘した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　［東京　２２日　ロイター］