日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:>
前場終値 9848.70 (-16.93) 前場終値 9850 (変わらず)
寄り付き 9824.17 寄り付き 9830
安値/高値 9798.95─9855.89 安値/高値 9790─9860
出来高(万株) 116747 出来高(単位) 22775
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[東京 9日 ロイター] 午前の東京株式市場で日経平均株価<.N225>は小反落した。
前日の取引で1万円を回復できなかったことが重しとなっているが、与謝野馨財務・金融
・経済財政担当相が国内株について、アジア株に対して出遅れていると指摘したことなど
が下値をサポートしているとみられている。高値圏で金融機関などの売りはみられるもの
の、アジアや欧州のファンド勢による先進国株買い/新興国株売りの動きがみられるとい
う。
前場の東証1部騰落数は値上がり820銘柄に対して値下がり725銘柄、変わらずが
143銘柄。
日経平均は寄り付きから小幅に下げた。前日の取引で「上値を試すチャンスだった」
(大手証券トレーダー)にもかかわらず1万円を回復できなかったことが重しになってい
るとの声が出ていた。ただ、下値も堅く、前場は9800円付近で小動きとなった。押し
目買い意欲が強く、崩れる雰囲気はないものの、上値の売りが厚く全般はこう着状態。日
経平均先物6月限は、9900円に1500枚を超す売りがあり、これが心理的に圧迫し
ている。
上値では引き続き金融機関や機関投資家、資本筋などの売りがみられる。与謝野馨財務
相は9日、閣議後の記者会見で、国内株は、アジア株に対して出遅れていると指摘し、海
外投資家は日本株に割安感を持っているとの見方を示した。国内証券の株式トレーダーは、
こうした発言は下値をサポートするとみている。
一方、邦銀系の株式トレーダーによると、前週半ばから欧州とアジアのファンド筋がウ
エート調整で先進国株買い/新興国株売りを進めているという。日経平均が下げないのは、
そうした動きが下支えしているためだと指摘される。1日数百億円規模で、世界的にマネ
ーが余剰気味のためファンド筋の動きはまだ続くとみられている。
市場では「東証1部のPBRが1倍を超え、バリュー面での水準修正は一巡した。ここ
からは材料がなければ動きにくい。機関投資家も含めていったん調整局面があるとみてい
る投資家が多く、様子見ムードが強い。12日にSQ(特別清算指数)算出を控えている
ことも見送り材料にされている」(コスモ証券エクイティ部次長の中島肇氏)という。
そうした中、兼松日産農林<7961.T>、ツカモトコーポレーション<8025.T>など仕手系材
料株がしっかりとなった。
(ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)
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