欧州株式市場サマリー（22日）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン）<.FTSE>

　終値　　　　　　4493.73（＋12.56）

前営業日終値　　　4481.17（＋37.55）

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クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト）<.DAX>

　終値　　　　　　5121.56（＋27.59）

前営業日終値　　　5093.97（＋63.82）

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ＣＡＣ４０種平均指数（パリ）<.FCHI>

　終値　　　　　　3305.07（＋2.18）

前営業日終値　　　3302.89（＋31.95）

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　＜ロンドン株式市場＞　８営業日続伸した。米株式市場が上昇したほか、医薬品大手グ

ラクソ・スミスクラインの堅調な決算が相場を支援した。

　ＦＴ１００種総合株価指数<.FTSE>は過去８営業日で８．２％上昇した。

　ＥＴＸキャピタルのシニアトレーダー、ミック・ミルズ氏は「午前の取引では最近の上

昇を受けて利食い売りが見られたが、グラクソの決算と米株式市場の堅調な地合いを背景

に値を戻した」と述べた。

　医薬品株では数週間後に第２・四半期決算発表を控えるシャイアが４％高。ア

ストラゼネカも１．２％上昇した。

　グラクソ・スミスクラインは一時値を上げたものの、利益確定の売りが出たことから

０．６％安となった。第２・四半期決算が予想を上回ったほか、インフルエンザワクチン

の売り上げに支援され下期には一段と勢いがつくとの見通しを示した。

　ほかのディフェンシブ銘柄にも買いが入った。最近の相場の上昇を受けて投資家のリス

ク選好に若干陰りが見られる。

　インペリアル・タバコが２．７％、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ

が１．２％それぞれ上昇した。携帯電話ボーダフォンは１．０％値を上

げた。

　銀行株は軟調。米モルガン・スタンレーやウェルズ・ファーゴのさえな

い決算を背景に、セクターの回復期待が後退した。

　バークレイズ、ロイズ・バンキング・グループ、ロイヤル・バンク・

オブ・スコットランド（ＲＢＳ）、スタンダード・チャータード（スタンチャー

ト）銀行が０．３―３．１％下落した。一方ＨＳＢＣは１％上昇した。

　＜欧州株式市場＞　８営業日続伸した。医薬品株の上昇が銀行株の下げを上回った。８

営業日続伸は２００６年１２月以来で最長。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は１．８７ポイント（０．２１％）高

の８９０．０５。終値ベースでは１月上旬以来の高値。日中の価格変動レンジは８７９．

９７―８９０．３８だった。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は８．８６ポイント（０．３５％）高の

２５２８．８５。

　ＣＭＣマーケッツのエクイティ部門責任者ジミー・イエーツ氏は「相場の方向性が若干

定まらず、上昇基調が続く保証がない可能性を示した。さらに相場の潮目の変化を感じさ

せたのが、関心が集まっている銘柄だ。投資家は安全のためディフェンシブ銘柄に買いを

入れた」と述べた。

　医薬品株が上昇。米ファイザーが通年の特別項目を除く利益および売上高見通

しを引き上げた。ノバルティス、アストラゼネカ、ノボ・ノルディスク

が０．５―１．２％上昇した。

　独バイエルは２．２％高。同社と開発パートナーであるオニックス・ファー

マシューティカルズは、がん治療薬「ネクサバール」がフェーズ２試験において

乳房腫瘍の治療の可能性を示したと発表した。

　銀行株に売りが出た。米モルガン・スタンレーが３四半期連続で赤字を計上した

ほかウェルズ・ファーゴがクレジット損失の拡大を明らかにした。

　クレディ・スイス、ＵＢＳ、ノルデア銀行が１．１―１．

８％下落した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　［東京　２３日　ロイター］