サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

アクセル Research Memo(6):遊技機器1台当たりに搭載されるアクセル製品の比率を高め収益拡大

発行済 2015-06-10 16:09
更新済 2015-06-10 16:33
アクセル Research Memo(6):遊技機器1台当たりに搭載されるアクセル製品の比率を高め収益拡大
6730
-
■今後の見通し (2)中期経営目標について アクセル (TOKYO:6730)は2014年4月に発表した2019年3月期の業績目標値(売上高18,000百万円、ROE15%)を今回据え置いた。
業績目標策定時からの変化点としては、2019年3月期の遊技機器市場の前提を300万台から290万台に引き下げたことが挙げられる。
前述したように、遊技機器市場において、射幸性を抑える傾向になっており、遊技場だけでなく遊技機器メーカーにおいても経営環境が厳しくなってきていることが背景にある。
また、「AG5」への移行スピードも想定よりやや遅れ気味となっている。
当初の想定では2016年3月期に「AG4」から「AG5」に主役が交代するとみていたが、遊技機器メーカーのコスト意識の高まりにより、リユース志向が強まっていることに加えて、画像用メモリの容量制限により、新規基板への変更動機が低下していることが背景にあるとみられる。
画像用メモリの容量制限については、日本遊技機工組合の申し合わせにより、上限が64Gbitに制限されている。
上限を設けないと映像制作コストが膨大となり、遊技機器の価格上昇による遊技ホールの経営圧迫要因につながりかねないためだ。
ただ、2015年12月には容量制限の見直しが行われる可能性もあり、仮に上限が128Gbitに緩和されれば「AG5」への移行が一気に進む可能性もある。
このため、2018年3月期までは業績は伸び悩む可能性もあるが、2019年3月期に関しては「AG6」の量産開始、グラフィックスLSIのシェア拡大に加えて、メモリモジュールを含めたシステムビジネスへの展開、複数社へのメモリモジュール採用、演出周辺LSIの立ち上がりなどにより、売上高18,000百万円、ROE15%の達成を目指していく。
営業利益に関しては3,000百万円程度となる見通しだ。
遊技機器市場全体の伸びは期待薄であるものの、遊技機器1台当たりに搭載されるアクセル製品の比率を増やしていくことで、収益を拡大していく戦略となる。
同社の推計によれば、遊技機器向けグラフィックスLSI、メモリモジュール、LEDドライバの年間需要は約500億円程度となる。
同社の遊技機器向け売上高は前期実績で100億円強だったことから、これら領域で市場シェアを拡大していくことで、成長余地は十分あると言えよう。
遊技機器市場以外の売上見通しについては、ほぼ横ばい水準が続くとみているが、それぞれ売上拡大に向けた取り組みを進めている。
組み込み機器用グラフィックスLSIは「AG903」を今期中に投入し、既存顧客向けでの「AG901」からの置き換えを進めていくほか、新規顧客の開拓を代理店経由で進めていく考えだ。
また、デジタル簡易無線通信用LSIは競争環境が厳しいものの、公共分野を中心に市場規模やコスト面など事業化に向けた検証と営業活動を継続していく方針としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます