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アクセル Research Memo(7):資本効率の向上を企図して自己株式を取得

発行済 2015-06-10 16:11
更新済 2015-06-10 16:33
アクセル Research Memo(7):資本効率の向上を企図して自己株式を取得
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■同業他社比較 上場している主な半導体ファブレス企業(ザインエレクトロニクス {{|0:}}、メガチップス (TOKYO:6875)、アクセル)に関して、2015年度業績計画と株価指標を表にまとめた。
ファブレス企業の特徴としては、自社で製造設備を持たないため、固定負担が少なく自己資本比率が高いことが挙げられる。
このうちメガチップスに関しては2014年秋に米電子デバイスベンチャー企業を買収したこともあり、2015年3月期の自己資本比率が前期の70%から40%台まで低下しているが、アクセル (TOKYO:6730)やザインエレクトロニクスは90%以上の自己資本比率を維持している。
2015年度の業績見通しを見ると、理由は異なるものの3社とも減益見通しとなっている。
収益性に関しては、経常利益率で同社が2.2%と最も低くなっているが、これは前述したように研究開発費の増加が主因となっており、中期的には再度10%台に復帰するものとみられる。
なお、ROEに関しては3社ともに10%以下の水準となっている。
これは自己資本比率の高さの裏返しとも言えるが、株式市場ではROEを投資指標として重要視する流れとなってきており、ROE向上に向けた経営施策が求められることになる。
同社においては今回、資本効率の向上を目的に、自己株式の取得(上限125万株、取得額2,000百万円、取得期間2015年5月~2016年2月)を発表している。
2019年3月期のROE15%達成に向けた取り組みの一環とみられ、今後もROE向上に向けた取り組みを継続していくものとみられる。
株価指標を見ると、実績PBRではメガチップスとほぼ同水準の評価となっているものの、予想PERでは同社が大幅減益見込みとなっていることから、3社の中で最も割高な水準となっている。
株価動向を見ると、今期業績の大幅減益を発表して、一時的に急落する場面もあったが、現在は1,600円台で底堅く推移している。
自社株買いを同時に発表したことに加えて、同社の好財務内容やアミューズメント業界における高い競争力、今後の展開力が評価されているものと考えられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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