[東京 2日 ロイター] - 松野博一官房長官は2日午後の会見で、中国がロシア支援を行った場合の日本の対応を問われ、第三者による対ロシア軍事支援を停止するよう関係国が足並みをそろえて対応することが重要であるとの見解を示した。
ロイターは、ウクライナでの戦争で中国がロシアに軍事支援を行った場合の対応について、米国政府が新たな対中制裁を科す可能性を同盟国に打診していると報じた。日本が米国と足並みをそろえるかを問われた松野長官は、2月24日に行われた主要7カ国(G7)首脳のテレビ会議における岸田文雄首相の発言に言及。岸田首相からロシアの侵略を早期にやめさせるため「第三者からロシアへの軍事支援を防ぐことも重要であるとの趣旨の発言があった」と述べた。
また、G7首脳声明でも第三者に対し、ロシアへの物的支援を停止するよう求める文言が盛り込まれたと指摘。「関係国が足並みをそろえて対応していくことが重要であると考えている」と語った。
今後の日本の対応について「予断することは差し控える」としつつ、「引き続き、関連情報の収集・分析を行うとともにG7をはじめとする関係国と緊密に連携しつつ、適切に対応していく」と説明した。