ウォール街は最近の企業決算に対して厳しい姿勢を見せており、アルファベット・インク（NASDAQ:GOOGL）は好調な第2四半期にもかかわらず株価が2％下落した。
これは、先週のネットフリックス・インク（NASDAQ:NFLX）と台湾積体電路製造（TSMC）の好決算に対する同様の反応に続くものだ。
テスラ・インク（NASDAQ:TSLA）も後退に直面し、同社は過去5年間で最低の利益率を報告し、値下げとAIプロジェクトへの支出増加の中で第2四半期の業績予想を下回ったため、株価は時間外で8％急落した。
ユナイテッド・パーセル・サービス(NYSE:UPS)の株価が12%下落した一方で、スポティファイ・テクノロジーSA(NYSE:SPOT)は12%上昇した。
欧州では、ドイツ銀行とBNPパリバSA（OTC:BNPQY）の株価が下落し、ドイツ銀行は大きな打撃を受けた。
高級品メーカーのLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンSEは水曜日、中国での需要減退が原因とされる売上高予想の未達により、5％近い下落に見舞われた。
この高級品セクターの落ち込みは、7月上旬の調査で示されたユーロ圏の企業活動の予想外の縮小により、欧州市場全体の圧力に拍車をかけた。 米国の同等のデータは、本日中に発表される予定。
S&P500先物は0.6％下落し、ボラティリティ指数VIXは15.5まで上昇した。
11月のホワイトハウス選挙を前に、カマラ・ハリス副大統領の世論調査の数字がドナルド・トランプ氏を上回り始めている。
ハリス副大統領は現政権の経済政策を維持すると見られており、これがいわゆるトランプ・トレードの横ばいにつながっている。
しかし債券市場は、株式の変動と成長への懸念にポジティブに反応した。今週は原油価格が大幅に後退し、前週から7％近く下落した。
原油価格の前年比変動は3月以来のマイナスに転じ、これはインフレ追跡にも関係する。
火曜日の2年債入札に対する投資家の強い関心を受け、2年債利回りは4.43%まで低下した。
カナダドルは4月以来の安値をつけた。カナダ中銀は本日、連邦準備制度理事会（FRB）の動きに先立ち、主要政策金利を再び引き下げると予想されている。
中国のCSI300や香港の株価指数など、アジアの株式市場は総じて下落した。
ドルインデックスは小幅に上昇したが、日本の利上げ観測や最近の為替介入を背景にドル／円相場が大幅に下落し、5月以来の安値をつけたことで相殺された。
本日は、米国の7月企業短期経済観測調査、6月新築住宅販売件数、カナダ中銀の政策決定などが予定されている。
さらに、AT&T（NYSE:T）、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション（NYSE:IBM）、フォード・モーター・カンパニー（NYSE:F）など、米企業の決算が目白押しとなる。
本日は、ダラス連銀のロリー・ローガン総裁と欧州中央銀行のフィリップ・レーン首席エコノミストの講演も予定されており、米財務省は700億ドルの5年債と2年物の変動利付債を入札する。
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