世界経済が厳しい状況にあるなか、世界中の企業が通期の売上高と利益の見通しを下方修正している。
金利上昇や中国経済の減速が消費者心理を冷え込ませ、直近四半期の利益成長率に影響を及ぼしているためだ。ひずみを感じている有名企業には、マクドナルド(NYSE:MCD)、日産(OTC:NSANY)、テスラ(NASDAQ:TSLA)、ネスレ、ユニリーバ(LON:ULVR)などがある。
欧米企業の約40%が決算を発表しており、業績はほぼ予想通りとなっている。しかし、最近の世界株式市場の好調さを考えると、期待に応えるには不十分と見られている。
今週は、アップル(NASDAQ:AAPL)、マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)、サムスン電子(KS:005930)などの主要ハイテク企業や、トヨタ自動車(NYSE:TM)、エクソンモービル(NYSE:XOM)、シェル(LON:SHEL)などの業界大手企業の決算が発表される。
グローバル企業は、自社の収益に影響を及ぼす2つの主要問題、すなわち金利上昇による個人消費の低下と、中国経済の不振を指摘している。
例えばマクドナルドは、世界売上高が3年以上ぶりに減少したことを報告し、その原因を中国経済の低迷に求めた。同様に、ユニリーバ、ビザ(NYSE:V)、アストンマーチンも、長引く不動産不況と雇用不安が消費者需要に影響を及ぼしている中国での困難を指摘している。
LSEGのデータによると、米国の1株当たり利益は前年から12%近く上昇し、過去10四半期のうち最も好調な四半期となった。欧州は4%の増益で、市場予想をわずかに上回り、2022年以来のプラス成長となった。
しかし、消費者の低迷は様々なセクターで顕著であり、ガイダンスの引き下げが増加している。米国企業は第3四半期の業績予想を前年同期比7.3%増と、7月初めの8.6%増から下方修正した。
ネスレとユニリーバは、ともに上半期の売上高成長率が予想を下回った。自動車業界では、フォード・モーター(NYSE:F)、ステランティス(NYSE:STLA)、日産自動車などが、在庫の高騰や物流の問題から米国で苦戦を強いられている。テスラもEV販売の減速が懸念され、投資家の期待を下回っている。
テスラと現代自動車(OTC:HYMTF)のサプライヤーであるLGエナジー・ソリューションは、世界的なEV需要の予想以上の減速により、今年は20%以上の減収を予測している。競合の中国CATLは、第2四半期の収益が13%減少したと報告している。
残念なニュースもあるが、ポジティブな決算報告もある。アルファベット(NASDAQ:GOOGL)はクラウド・コンピューティングの収益が伸び、3Mの決算は株価を押し上げ、ゼネラル・モーターズ(NYSE:GM)とジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE:JNJ)は好決算を発表し、JPモルガンは過去最高益を更新した。
アジアのチップメーカー各社は、世界的なAIブームがパンデミックによる電子機器需要の落ち込みを緩和し、需要を楽観視している。TSMCのC.C.ウェイ会長兼最高経営責任者(CEO)は、AI需要は以前より具体的になっており、2024年のTSMC株は56%上昇すると表明した。
しかし、AIのリーダーであるエヌビディア(NASDAQ:NVDA)を含むアジアの主要チップメーカーの株価は、高まる期待に応える圧力にさらされている。エヌビディアの企業価値は年初に3兆ドルを超えて急上昇したが、夏には後退した。
広範市場のMSCIインターナショナル指数は今年11%上昇し、今月初めにピークを迎えた。市場心理は、米連邦準備制度理事会(FRB)が他の中央銀行による同様の措置に続いて金利を引き下げるかもしれないという期待に影響されている。
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