マレーシア政府とネガラ・マレーシア銀行（BNM）が金曜日に発表した声明によると、マレーシアの第2四半期の経済成長率は前年同期比5.9％と予想を上回った。この成長率は、ロイターの世論調査による予想成長率5.8％や、前月に発表されたマレーシア政府の事前予想を上回った。
4月から6月までの第2四半期の成長率は、第1四半期の前年同期比4.2％増から改善した。中央銀行と統計局は、今四半期の景気拡大は家計支出の増加、良好な労働市場環境、輸出と投資活動の増加に起因するとしている。
BNMのアブドゥル・ラシード・ガフール総裁は、通年の成長率が中央銀行の2024年成長率予測（4％から5％）の高い方になるとの見通しを示した。
ガフール氏は、雇用と所得の増加、政策支援、堅調な投資活動に支えられ、家計消費が今年残りの成長の主要な原動力となることを強調した。
2023年のマレーシア経済成長率は3.7％で、22年ぶりの高水準となった2022年の8.7％を大幅に下回った。貿易面では、マレーシアの輸出は4月に9.1%、5月に7.3%増加したが、6月には1.7%の増加に鈍化した。2024年上半期の輸出は3.9％増加した。
マレーシアの通貨リンギットは、2月に対米ドルで26年ぶりの安値をつけた後、今年に入って3.3％上昇し、回復力を見せている。通貨の回復は、BNMによれば、米国の政策金利引き下げが予想され、地域通貨への圧力が弱まったことが一因となっている。
インフレは中央銀行の焦点であり、先月は主要金利を3.00%に維持した。6月にディーゼル補助金が削減されたにもかかわらず、BNMはインフレは管理可能であると述べた。2024年上半期のヘッドライン・インフレ率とコア・インフレ率の平均は1.8％で、中央銀行はヘッドライン・インフレ率が年間2％から3.5％の範囲内に収まると予測している。
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