Investing.com -- 日本銀行（BoJ）は、無担保コールレート翌日物の誘導目標を0.25%に据え置くことを決定した。この決定は、Bloombergが調査したアナリストの56%（BofAを含む）が予想していたものだ。
本日開催された金融政策決定会合で、政策委員会は8対1の賛成多数で現行金利の維持を決定した。反対票を投じたのは田村直樹委員で、0.25%ポイントの利上げを提案した。田村委員は、現在の経済状況と物価動向が日銀の想定通りであり、物価上昇リスクが高まっていると指摘した。
しかし、日銀の政策声明文に大きな変更はなかった。現在の経済状況、見通し、リスク要因に関する日銀の評価は、10月の展望レポートで示されたものとほぼ同じである。
会合後の記者会見で、植田総裁は明らかにハト派的な姿勢を示した。最近の国内データが日銀の想定通りであるにもかかわらず、なぜ政策委員会が現行金利の維持を選択したのかという質問に対し、植田総裁は主に2つの要因を挙げた。
第一に、2025年度の賃金上昇の可能性についてさらなる情報を集める必要性を指摘した。第二に、特に米国を中心とした海外経済の見通しに関する不確実性が続いていると述べた。
「本日の植田総裁のコメントは、中央銀行が利上げの判断に必要な十分な情報を得るために、少なくとも3月の金融政策決定会合まで待つ必要があるかもしれないという、より強い示唆を与えた」とBofAのエコノミスト、イズミ・デバリエ氏はノートで述べた。
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