■NY株式:ダウは54ドル高、原油高を好感
NYダウ ナスダック
終値 :18923.06 終値 :5275.62
前日比:+54.37 前日比:+57.23
始値 :18858.21 始値 :5241.35
高値 :18925.26 高値 :5287.06
安値 :18806.06 安値 :5236.25
15日の米国株式相場は上昇。
ダウ平均は54.37ドル高の18923.06、ナスダックは57.23ポイント高の5275.62で取引を終了した。
朝方は「トランプ銘柄」である金融株を中心に利益確定の売りが広がる一方で、下落していたハイテク株に買い戻しの動きが広がった。
その後は原油相場の大幅上昇が好感され、引けにかけて緩やかに上昇する展開となった。
10月の輸入物価指数や小売売上高は予想を上振れたものの、株価への影響は限定的だった。
セクター別では、エネルギーや電気通信サービスが上昇する一方で不動産や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。
原油相場の上昇を受けてサウスウエスタン・エナジー(SWN)やチェサピーク・エナジー(CHK)などエネルギー関連会社が堅調推移。
ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイによる新規取得が報じられた、アメリカン航空(AAL)やデルタ航空(DAL)など航空株が軒並み買われた。
ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)や通信大手のベライゾン(VZ)には買い戻しが入り、上昇した。
一方で、スポーツ用品小売のディックス・スポーティング・グッズ(DKS)は、翌四半期の業績見通しが予想を下振れ、大幅下落となった。
ボストン連銀総裁は12月の利上げが適切であるほか、トランプ政権が大規模な財政支出を行う場合には連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを行うとの認識を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドルは109円台に上昇、米12月利上げ観測などでドル買い加速
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円20銭から109円34銭まで上昇し、109円21銭で引けた。
この日発表された米国の10月小売売上高、輸入物価指数、11月NY連銀製造業景気指数がいすれも予想を上回ったため12月の利上げ観測が一段と強まりドル買いが加速した。
ユーロ・ドルは、1.0770ドルから1.0714ドルへ下落して1.0722ドルで引けた。
欧米金利差拡大の思惑が一段と強まり、投資家などのユーロ売り・ドル買いが続いた。
ユーロ・円は、116円45銭から117円22銭へ上昇。
ドル高・円安の進行に連れる展開となった。
リスク選好の円売りが優勢となった。
ポンド・ドルは、1.2380ドルへ下落後、一時1.2515ドルまで上昇した。
ドル・スイスは、0.9984フランから1.0025フランへ上昇した。
米金利先高観が台頭し、リスク選好のドル買いが優勢となった。
■NY原油:7日ぶりの反発で1224.50ドル、自律反発もドル高が重し
NY金は7日ぶりに反発(COMEX金12月限終値:1224.50↑2.80)。
高値は0時13分の1229.60ドル、安値は23時06分の1218.60ドル。
足元の急落に対する反発が入ったものの、米10年債利回り上昇に伴うドル高推移が重しとなったことでリバウンドは小幅に留まった。
心理的な節目である1250ドル到達にはエネルギー不足と言えよう。
テクニカル面では、下向きの50日移動平均線が200日移動平均線を割り込む公算が大きくなっている。
昨年12月を起点とした緩やか上昇トレンドは一巡した様子。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 20.16ドル +0.080ドル(+0.40%)
モルガン・スタンレー(MS) 40.00ドル +0.650ドル(+1.65%)
ゴールドマン・サックス(GS)211.19ドル +2.010ドル(+0.96%)
インテル(INTC) 34.91ドル +0.430ドル(+1.25%)
アップル(AAPL) 107.11ドル +1.400ドル(+1.32%)
アルファベット(GOOG) 775.16ドル +21.94ドル(+2.91%)
フェイスブック(FB) 117.20ドル +2.120ドル(+1.84%)
キャタピラー(CAT) 94.44ドル +0.270ドル(+0.29%)
アルコア(AA) 30.21ドル +0.590ドル(+1.99%)
ウォルマート(WMT) 71.42ドル +0.930ドル(+1.32%)
スプリント(S) 7.74ドル +0.240ドル(+3.20%)