(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン)<.FTSE>
終値 5111.84(+19.51)
前営業日終値 5092.33(+31.41)
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クセトラDAX指数(フランクフルト)<.DAX>
終値 5498.26(+13.41)
前営業日終値 5484.85(+50.51)
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CAC40種平均指数(パリ)<.FCHI>
終値 3612.76(+ 5.49)
前営業日終値 3607.27(+43.51)
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<ロンドン株式市場> 続伸。南欧諸国の財政問題をめぐる根強い懸念が市場心理を圧
迫したものの、鉱山・銀行株を中心に買いが入った。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は19.51ポイント(0.38%)高の
5111.84。一時5132.93の高値をつけた。
このところ急落していた金属価格が地合いを回復し鉱山株を支援。エクストラータ
3.4―4.5%上昇した。
銀行株は、終盤にかけて値を削ったものののプラス圏にとどまり、バークレイズ
チャータード(スタンチャート)銀行
エネルギー株も買われた。ドルの下落に加え、前週2カ月ぶり安値付近まで下落してい
た市場に強い買いが戻ったことで米原油先物
BP
1.6高。
不動産のブリティッシュ・ランド
が18%上昇したことが好感された。
保険株は軟調。アヴィヴァ
リーガル・アンド・ジェネラル
ソブリン債へのエクスポージャーが懸念されている。
トレーダーによると、フィッチ・レーティングスが英国について、トリプルA格付け国
では最もぜい弱な国の1つの見解を示したことを受け、市場では一段と警戒感が高まった。
一部ディフェンシブ銘柄が下落した。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
1.2%安、インペリアル・タバコ
ボーダフォンも0.7%値下がりした。
<欧州株式市場> 値動きの荒い展開のなか小幅続伸。ギリシャをはじめとするユーロ
圏の一部の国の債務問題をめぐる懸念が根強いものの、銀行株に安値拾いの買いが入った。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.63ポイント(0.17%)高
の980.96。年初来では6.2%安だが、2009年3月の水準からは52%上昇し
ている。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は4.14ポイント(0.16%)高の
2668.43。
この日は銀行株の上げが目立ったが、終盤にかけて若干上げ幅を縮小した。トレーダー
によると、格付け会社フィッチ・レーティングスが、トリプルAの格付けを持つ国の中で
英国は格付けが最もぜい弱な国のひとつとの見方を示したことで、英銀行株は若干勢いを
失った。
HSBC
パリバ
%高。一方、スイスのUBS
あったことを明らかにした。
ギリシャ救済をめぐる期待を背景に相場が堅調となる場面もあった。欧州中央銀行(E
CB)のトリシェ総裁がオーストラリアで行われていた会議を予定より早く切り上げたこ
とから、欧州連合(EU)首脳会議でギリシャ救済のため何らかの対策が協議されるとの
観測が高まった。
ただ、ECBは、総裁が予定よりも早く切り上げたのは単にロジスティック上の理由に
よるものだと述べた。
ギリシャの銀行株<.FTATBNK>は5営業日ぶりに反発し8.6%高となった。アルファ銀
行
りした。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の欧州株ストラテジスト、ロバート・クイ
ン氏は「EUだろうが国際通貨基金(IMF)だろうが関係ない。(ギリシャが)いずれ
は救済されることはわかっている。債務不履行に陥ることはない。われわれが待っている
のは政治的解決であって、経済的な対策ではない」との見方を示した。
鉱山株は堅調。アングロ・アメリカン
ン
3.7%高となった。
医薬品・公益事業・たばこ・通信などのディフェンシブ銘柄は売りが優勢となった。ユ
ニリーバ
コ
[東京 10日 ロイター]