ドル/円
正午現在 88.34/39 1.2665/69 111.91/96
午前9時現在 87.82/85 1.2624/25 110.88/90
NY17時現在 87.76/80 1.2632/34 110.81/88
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[東京 8日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点から
小幅高の88円前半。一時1週間ぶりドル高/円安水準となる88.47円まで上昇した。
世界的な株価の切り返しを背景に、ドルと円に売り圧力がかかっている。対ユーロでドル
は2カ月ぶり、円は2週間ぶりの安値をつけた。
海外市場で強まった、株高でドルと円が下落する流れは、アジア市場でも継続。アジア
株の上昇を背景にユーロ/ドルは一時1.2688ドルまで上昇して5月13日以来、ユ
ーロ/円は112.03円と6月22日以来の高値をつけた。
ドルと円は他通貨に対しても軟調。ドルは対スイスフラン
更新し、対英ポンド
で1週間ぶり安値をつけた。円は対スイスフラン
カナダドルなどで1週間ぶり安値となった。
この日のアジア時間に目立ったのは、対豪ドルでのドルと円の売り。オーストラリアで
発表された6月雇用統計で、就業者数が前月比4万5900人増と事前予想の1万750
0人増を大幅に上回ったほか、失業率も5.1%と同5.2%を下回ったことが手がかり。
豪ドルは対米ドル、対円ともに1週間半ぶり高値をつけた。対豪ドルでの円とドルの売り
はユーロなど他通貨にも波及し、アジア時間にドルと円は一段安となった。
<スペイン国債のヘアカット3%、銀行株急伸し株高/円安の流れに>
前日の欧州市場ではスペインの銀行株が急伸。米市場にかけて株高の流れを作るきっか
けとなった。その主因と指摘されているのは、欧州金融機関へのストレステスト(健全性
審査)で、スペイン国債のヘアカット(担保の掛目)が3%に設定されたとブルームバー
グニュースが伝えたこと。ギリシャ国債の17%に対して低い水準に設定されたことで、
ストレステストでスペインの金融機関に対する懸念が強まるとの悲観論が後退したという。
株式市場では、スペインの大手銀であるサンタンデール
ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)
テル
市場では「(スペインの)ストレスが低すぎるとの懸念もあるが、ユーロはこれまで総
悲観論から大きく売り込まれてきた。前日のユーロ上昇は買い戻しの域を出ないし、この
まま上値追いになるとも思えない」(都銀)との声が出ている。
(ロイター 基太村真司記者)