ドル/円
午後3時現在 90.13/15 1.3593/95 122.51/59
正午現在 90.12/15 1.3613/14 122.68/73
午前9時現在 90.09/10 1.3622/24 122.64/72
NY17時現在 89.94/98 1.3631/37 122.58/69
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[東京 15日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5
時時点から小幅高の90円前半で推移している。アジア市場の多くが休場でアジア時間の
参加者が乏しく、レンジ取引となった。ただ、ユーロの下値不安は強く、午後3時前に
1.3600ドルを割り込んだ。前週末の下落からの買い戻しが一巡したあとは下値を意
識する動きになった。
午後3時までのドル/円は、89.98─90.25円のレンジ取引。「米国市場が休
場のため送金のフローもなく、五・十日需要も限定的だった」(国内銀行)という。
「ドル/円は89円半ばにストップロスがあるもようだが、アジア市場の多くが休場で
参加者が乏しいため値幅は限定的。ストップロスを狙いにいくほどの動きも出ない」(邦
銀)との声が聞かれた。
一方、ユーロ/ドルは午後3時前に1.3600ドルを割り込み、午後3時過ぎまでに
1.3578ドルまで弱含んだ。前週末につけた9カ月ぶり安値(1.3532ドル)か
らの買い戻しが1.3635ドルで終わっており「新たに入るならショートから。欧州勢
がもう一度下値をねらいにいく可能性はありそうだ」(邦銀)との声が上がっている。ユ
ーロ/ドルは1.36ドル半ばにストップロスがあるもよう。
<EU財務相理事会、ギリシャ救済のスタンス表明だけなら1.35ドル割れも>
市場の焦点はギリシャ問題で、15日のユーロ圏非公式財務相会合のほか、とりわけ
16日のEU財務相理事会が注目されている。「ギリシャ救済で詰めた具体策は出さずに
お茶をにごすだろう。金融システムを通じて自国の金融機関に問題が波及しなければ、本
腰を入れた救済策は打ちにくい。ポイントはお茶のにごし方だ」(住友信託銀行マーケッ
ト・ストラテジスト、瀬良礼子氏)との声が出ている。調査機関Emnidがドイツで実
施した世論調査では、53%が必要であればギリシャをユーロ圏から除外すべきだと回答。
67%が、ドイツなどEU加盟国によるギリシャ支援に反対すると回答した。
瀬良氏は、債務保証など救済の枠組みが出れば、具体的な各国の負担割合など詰めた議
論がなくともユーロはいったん下げ止まるとみている。一方「手段なしのギリシャ救済の
スタンス表明だけなら、首脳会合から進展がないことになり、ユーロ/ドルは1.35ド
ルを割り込むだろう。この場合、次の節目は1.31ドル付近だ」(住友信託、瀬良氏)
という。
一方、ギリシャ救済に向けてある程度詰めた具体策が出されたとしても「戻りは
1.40ドル付近まで。救済先がギリシャだけで終わるか不透明で、下値不安は続く」
(住友信託、瀬良氏)とみている。
(ロイター日本語ニュース 松平陽子)
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