[8日 ロイター] - 米宅配大手フェデックスは8日、米国における荷物配送量が第2・四半期(9─11月)も想定を下回り続けているとの見方を示した。
宅配業界では新型コロナウイルスのパンデミック序盤に「巣ごもり需要」に絡んだ配送量が急増したが、足元では消費需要が急速に冷え込み、余剰設備を抱えた状況になっている。
フェデックスのレンズ最高財務責任者(CFO)はベアード・グローバル・インダストリアル会議で「米国ではまたしても、電子商取引の活況とそれに付随する配送量の激増に対する反動が進行している。われわれは6─8月と9─11月に配送量が減ると想定はしていたが、当初の予想よりも下回っている」と述べた。
同社は9月、6─8月の利益悪化を受け、2023年度に22億─27億ドル規模のコスト削減を目指す一連の措置を打ち出した。
こうした対策は消費縮小の流れを踏まえたためだが、レンズ氏は需要下振れの速度や大きさが同社の想定より大きくなっているのは間違いないと危機感をにじませた。