[22日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアが22日に示した第1・四半期(2─4月)売上高見通しは、人工知能(AI)を使った自動応答ソフト(チャットボット)などAI技術強化に向けた企業の支出拡大が追い風となり、市場予想を上回った。
売上高は65億ドルプラスマイナス2%と予想。金融情報会社リフィニティブがまとめたアナリストの予想平均は63億3000万ドル。
この見通しを受けて株価は引け後の時間外取引で8%上昇した。
ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は投資家との電話会見で、企業がエヌビディアの技術を借りて、テキストや画像などを作成できる独自の「ジェネレーティブ(生成系)」AIを開発できるよう、クラウドを利用した新たなサービス提供すると発表した。
第4・四半期(2022年11月─23年1月)の売上高は60億5000万ドル。アナリストの平均予想は60億1000万ドルだった。
エドワード・ジョーンズのアナリスト、ローガン・パーク氏は「ジェネレーティブAIモデルの立ち上げとAI技術開発競争の激化で、エヌビディアの新たなGPU(画像処理半導体)であるH100の採用が加速する見込みだ」と述べた。
データセンター事業の売上高は36億2000万ドルで、アナリスト予想の38億4000万ドルをわずかに下回った。
ゲーム向け半導体の売上高は18億3000万ドルで、アナリスト予想の15億2000万ドルを上回った。
調整後1株利益は0.88ドル。アナリスト予想の0.81ドルを上回った。