上海総合指数<.SSEC> 前営業日比 売買代金概算
前場終値 2860.924 33.614安 860.4億元(上海A株)
寄り付き 2852.478 42.060安
前営業日終値 2894.538 119.875安 2205.9億元(上海A株)
ハンセン指数<.HSI>
前場終値 23532.94 160.08安 535.3億香港ドル
寄り付き 23432.23 260.79安
前営業日終値 23693.02 334.16安 1018.8億香港ドル
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[香港/上海 17日 ロイター] 17日の上海・香港株式市場はともに続落して前
引けた。中国当局が早ければ今週にも追加利上げを行い、また他のインフレ抑制策を講じ
る可能性があるとの懸念から売り優勢となった。
中国の温家宝・首相は、物価上昇抑制に向け、政府は対策を策定していると表明する一
方、中国人民銀行(中央銀行)の周小川・総裁も、当局はインフレ圧力軽減に向け、食料
価格上昇と農産物への投機に対する抑制策を発表する方針だ、と明らかにした。
中国では、食料価格の上昇を受けて、米マクドナルド
タイ・フック・アセット・マネジメントのダニー・ヤン氏は「中国は、インフレ抑制お
よび過度な流動性の削減、投機資金の管理に今回は本気だというメッセージを送っている」
と指摘。中国本土でのインフレ懸念に加え、米連邦準備理事会(FRB)がQE2(量的
緩和第2弾)の規模を縮小するとの不安が投資家を株式市場から遠ざける可能性があり、
上海・香港市場の値固め局面は年末まで継続することもあり得る、との見方を示した。
香港市場のハンセン指数<.HSI>前場終値は160.08ポイント(0.68%)安の
2万3532.94。
ハンセン中国企業株指数(H株指数)<.HSCE>は102.36ポイント(0.78%)
安の1万3090.22。
香港市場では、食料関連株が売られた。中国食品大手・康師傅<0322.HK>は2.3%安。
蒙牛乳業<2319.HK>は1.4%安。 中国食品(チャイナ・フーズ)<0506.HK>も5.6%
急落した。
当局によるインフレ抑制策が経済を減速させ、石炭・金属・石油に対する需要を押し下
げるとの懸念から、エネルギー株などの商品(コモディティ)株も値を下げた。
石炭大手・神華能源<1088.HK>は1.5%、中国のアルミ最大手、中国アルミ(チャル
コ)<2600.HK>は1.4%それぞれ下落。中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)<0857.HK>も
1.9%安となった。
上海株式市場では薄商いのなか、個人投資家に中国石油化工(シノペック)<600028.SS>
など大型資源株に対する売りが出た。
上海総合指数<.SSEC>前場終値は33.614ポイント(1.16%)安の
2860.924。
湘財証券のアナリスト、チェン・イ氏によると、中国の物価上昇抑制策が非鉄金属や鉱
山株を圧迫しており、欧州債務問題や米ドル上昇によるリスクなどの海外要因も、市場に
大きな影響を与えている。
鉱山株では紫金鉱業<601899.SS>が2.1%安。西部砿業<601168.SS>は3.7%下落し
た。シノペックは2.4%安。