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欧州市場サマリー(13日)

発行済 2011-01-14 05:32

             1440GMT 12日終盤

ユーロ/ドル    1.3304 1.3135

ドル/円    82.810 82.940

ユーロ/円 110.16 108.98

             13日終値   前営業日終値

株 FT100 6023.88(‐26.84) 6050.72

  クセトラDAX   7075.11(+ 6.33) 7068.78

 

金 現物値決め 1381.50      1378.75

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(3月限)  98.875 (‐0.050)  0.398(0.348)

独連邦債2年物 1.100(0.991)

独連邦債10年物(3月限) 124.89 (+0.20) 3.033(3.054)

独連邦債30年物   3.501(3.549)

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 <為替> ユーロが対ドルで上昇。前日の堅調なポルトガル国債入札に続きスペイン

の国債入札にも強い需要が示されたことを受けて、ユーロ圏債務危機拡大に対する懸念が

和らいだ。

 一方、ドルは対円で0.2%安の82.80円。朝方発表された米新規失業保険

申請件数が前週から増加し、10月以来の高水準となったことが圧迫した。

 

 <株式> ロンドン株式市場は反落して終了した。大手スーパーのテスコの年

末商戦の売上高が予想を下回ったことで食品小売関連株に売りが出た。

 テスコは4.3%安。ETXキャピタルのシニアトレーダー、マノイ・ラドワ氏は「テ

スコが発表した結果は、規模が大きいことが必ずしも功を奏すとは限らないことを示して

いる。英国のスーパーマーケット業界でのシェアは維持しているが、さらなる拡大の可能

性は限られている」と述べた。

 証券会社が投資判断を引き下げたことを受け、たばこ株も売られた。ブリティッシュ・

アメリカン・タバコは3.6%、インペリアル・タバコは1.3%、そ

れぞれ下落した。

 鉱山株も値を下げ、アントファガスタは2%安。エネルギー関連株ではロイヤ

ル・ダッチ・シェルが0.4%下落した。

 一方、ユーロ圏債務危機に対する懸念が幾分緩和していることで、ロイヤル・バンク・

オブ・スコットランド(RBS)は3.5%、ロイズ・バンキング・グループ

は1.2%、それぞれ値を上げた。

 

 欧州株式相場は主要株価指数が反落。ユーロ圏でのインフレ懸念を背景に欧州中央銀行

(ECB)による利上げ観測が高まったことに加え、来月の旧正月を前に中国の銅需要が

後退するとの見方から鉱山株に売りが出た。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は6.60ポイント(0.57%)安

の1157.34。前日は1.5%上昇していた。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は36.51ポイント(1.27%)高

の2915.62。

 KBCセキュリティーズ・ボレロ(ブリュッセル)のストラテジスト、 コーエン・デ

ルース氏は「トリシェECB総裁によるインフレへの上向き圧力に関する発言を受けて相

場は下落している。一部投資家にとって驚きだったのかもしれない」と述べた。

 トリシェ総裁はこの日、現在の主要政策金利は引き続き適切との認識を示す一方、ユー

ロ圏経済は短期的なインフレ圧力に直面している、と述べた。これを受けてECBによる

利上げ観測が高まった。

 前出のデルース氏は「今や2011年第4・四半期の利上げを予想している」とした。

 銅価格の下落に伴い、鉱山株は売り優勢。アントファガスタ、BH

Pビリトン、エクストラータが1.1─2%下落した。

 個別銘柄では、スイスの上下水道機器メーカー、ギーベリッツが7%安と急

落。第4・四半期の売上高が市場予想に届かなかったことが嫌気された。

 イタリアの鋼管メーカー、テナリスも一時6%強下落。第4・四半期の利払

い・税・償却前利益(EBITDA)見通しを下方修正するとの憶測が浮上した。アナリ

ストがその後、内容を確認した。

 

 前日の堅調なポルトガル国債入札に続き、この日実施されたスペインとイタリアの国債

入札も順調に消化されたことを受け、これらユーロ圏周辺国をめぐるセンチメントが改善

した。

 ソブリン債危機で圧迫されていた銀行株は買いが優勢。入札後にはサンタンデール

が4.8%、BBVAが6.3%それぞれ上昇した。

 

 <ユーロ圏債券> 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁の発言で利上げ観測が高ま

ったことで、独連邦債2年物利回りが12月下旬以来の高水準に上昇した。

 トリシェ総裁はこの日の理事会後の記者会見で、ECBは世界的な金融危機にも関わら

ず2008年7月に利上げを実施したことに言及し、ECBは金利の変更に対し事前にコ

ミットはしていないと述べた。これを受け、独連邦債2年物利回りは1.114%と、3

週間半ぶりの高水準に上昇した。

 クレディ・アグリコルの金利ストラテジスト、ピーター・チャットウェル氏はトリシェ

総裁の発言について「タカ派的だった」と指摘。「2008年7月(の利上げ)について

言及したことが、市場における過度な反応を招いた」と述べた。

 独連邦債先物3月限は一時42ティック下げた後は地合いを若干取り戻し、

5ティック安の124.64で清算した。

  

 トリシェ総裁はユーロ圏のインフレ率は2%を上回る水準に上昇するとの予想を示した。

ただ、一部アナリストの間では近い将来に利上げはないとの見方も出ている。RBCキ

ャピタルマーケッツのシニア欧州エコノミスト、ジェームズ・アシュレー氏は「金利は年

内は据え置かれるとの見方を変えていない。ただソブリン債危機が終息した場合、若干早

い時期での利上げを明らかに支持する一連のリスクは存在する」と述べた。

 この日はスペインが5年債入札を実施。目標の上限となる30億ユーロを調達した。落

札利回りは予想を下回ったものの、前回11月の入札より約1%ポイント高かった。イタ

リアも5年債と15年債の入札を実施し、合わせて60億ユーロを調達した。

 スペイン国債、およびイタリア国債の独連邦債との利回り格差は縮小したものの、ポル

トガルが金融支援を要請せざるを得なくなるとの懸念が根強く、市場の緊張は依然として

高まった状態にある。

                           [東京 14日 ロイター]

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