19日のアジア時間での原油価格は上昇した。また、トランプ大統領は18日、米強襲揚陸艦「ボクサー」に接近したイランのドローンを正当防衛として撃墜したと述べた。
午後3時33分の時点で、WTI原油先物は0.90%高で55.80ドル、ブレント原油先物は1.36%高で62.77ドルとなっている。
今週ではイランのロウハニ大統領は14日のテレビ演説で、米国がイラン制裁を解除すれば協議する容易があるという発言があったが、再び両国の緊張が高まっている。イランはこの事件に対し関与を否定している。
一方、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は18日、「経済的な問題が表面化するまで待つより、予防(的利下げ)を行った方が良い」と述べ、7月のFOMC利下げで0.5ポイントの利下げの期待観測が高まった。
しかし、ニューヨーク連銀は同氏の発言はFRBの将来の政策金利を指し示すものではないと弁明した。
ヴァンガードマーケットのマネージングパートナーであるスティーブンインネス氏は、「FRBの予防的利下げと米国のイランドローン撃墜のニュースは、弱気な見通しがある原油市場をいささか支えることになっただろう」と述べた。
また他のニュースとしては、国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長はロイターのインタビューに対し、世界経済減速によって石油需要の見通しを引き下げる考えを示した。
「中国の経済は過去30年で最も悪い成長率である。もし世界経済が我々が想定するより悪化する場合、我々は来月にも再度数字を見直すこともある」