[ソウル 13日 ロイター] - 韓国の金融監督当局は13日、ソウル株式市場のメーンボード(KOSPI)およびコスダック (KQ11)上場銘柄について、16日から6カ月間、空売りを禁止すると発表した。新型コロナウイルスを巡る不安を受けた投機的な取引を封じるのが狙い。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、新型コロナの影響に「前例のない措置」で対応すると表明したが、総合株価指数 (KS11)は週間で13.2%の下落と、2008年10月以来、最大の下げを記録した。
金融委員会(FSC)の当局者は、全面的な空売り禁止は株式市場の不安定化への対応では、これまでで最も強力な措置と説明。
「2008年にも同様な措置を8カ月間実施したが、これは当初は3カ月の予定で2回延長した結果、8カ月となった。したがって6カ月の空売り禁止は、これまでで最も強力な措置だ」と述べた。
デリバティブ市場ではドル調達金利が6年ぶりの水準に跳ね上がるなど、信用収縮の兆候が出始めている。韓国銀行は13日、利下げを討議する緊急会合を開催するか検討していると表明した。