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NY市場サマリー(8日)

発行済 2020-04-09 07:43
更新済 2020-04-09 07:45
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DJI
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[8日 ロイター] - <為替> ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。新型コロナウイルス流行がピークに近いとの期待が薄れ、経済への影響が懸念される中、安全資産とされるドルが買われた。

テンパスのシニア為替トレーダー、フワン・ペレス氏は「楽観的な見方は後退した。今後2カ月にかけ不透明性は継続するだろう」と述べた。新型コロナの検査が十分に実施されていないことで現時点で感染の全体像を把握できないと指摘した。

米ワシントン大学のモデル分析に基づく米国内の新型コロナウイルス感染による8月4日までの死者予測は8日下方修正されたものの、政府当局はコロナ流行の「第2波」が到来する恐れもあるとして警戒を呼び掛けた。

米連邦準備理事会(FRB)がこの日公表した3月3日および15日の緊急連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、新型コロナウイルスの発生が米経済に悪影響を及ぼし、金融市場を混乱させた迅速さに懸念を強め、「強力な措置」の決定につながったことが分かった。

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数 (=USD)は0.16%上昇し、100.12。

<債券> 米金融・債券市場では、利回りはまちまちの動きになった。米30年債入札が今週実施された他の入札より好調だったほか、3月に開かれた緊急連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨公表を受けた。

米10年債利回り (US10YT=RR)は4ベーシスポイント(bp)上昇の0.7738%。応札倍率は2.35倍だった。

米連邦準備理事会(FRB)が8日公表した3月3日と15日の緊急FOMC議事要旨では、新型コロナウイルスの発生が米経済に悪影響を及ぼし、金融市場を混乱させた迅速さに懸念を強め、「強力な措置」の決定につながったことが分かった。

トゥルーイスト・サントラスト・アドバイザリーサービスの債券部マネジングディレクター、アンドリュー・リッチマン氏は、議事要旨について「総じて古い話」とし、「金利が今後も長期間低水準にとどまり、FRBがさらなる介入や債券買い入れを行う必要があると国債市場では言われている」と述べた。

この日実施された170億ドル規模の米30年債入札は堅調で、最高落札利回りが1.325%、応札倍率は2.35倍だった。

<株式> 米国株式市場は反発し、ダウ平均株価 (DJI)は779ドル高で取引を終えた。新型コロナウイルスを巡る前向きな兆しが相場の下支えになった。また野党民主党のサンダース上院議員が大統領候補指名争いから撤退すると表明し、ヘルスケア株が買われた。

トランプ米大統領が前日、国内の新型コロナウイルス感染はおそらくピークに近づきつつあるとの見方を示したことを受け、この日は寄り付きから上昇。また、ニューヨーク州のクオモ知事は、新型コロナ抑止に向けたソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)は奏功していると発言した。

USバンク・ウェルス・マネジメントのエリック・フリードマン最高投資責任者(CIO)は「鍵となるのはピークだ。投資家は常に、新型コロナのピークがいつかと考えているようだ」と述べた。

またこの日は、国民皆保険制度を政策に掲げていた民主党のバーニー・サンダース上院議員(78)が米大統領選に向けた同党の大統領候補指名争いから撤退すると表明した。これを受けて、ヘルスケア株 (SPXHC)が上げ幅を広げた。

ユナイテッドヘルス・グループ (N:UNH)は7.98%高。アンセム (N:ANTM)も10.25%高だった。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えて様子見ムードが広がる中、小反発した。

米大統領選の民主党候補指名争いで、急進左派サンダース上院議員がこの日午前、撤退を表明。ニューヨーク株式相場はこれを好感し、上げ幅を拡大した。新型コロナウイルスの感染拡大ペース鈍化への期待感もあり、安全資産とされる金塊は圧迫され、上値が抑えられた。

午後には米連邦準備理事会(FRB)が3月2、15両日のFOMC議事要旨を公表。新型コロナの感染拡大が経済に与える影響に対し、参加者の警戒感が高まっていたことが示されたが、金相場の反応は薄かった。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、主要産油国による協調減産合意への期待から反発した。

石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は9日に開くテレビ会合で協調減産について協議する予定。また、サウジアラビアは10日、20カ国・地域(G20)エネルギー相によるビデオ会合を開催し、「エネルギー市場の安定化確保」を目的に話し合う。この日の市場では関係各国が減産合意に至ることへの期待が高まり、WTIは終盤に上げ足を速めた。

ドル/円 NY終値 108.81/108.84

始値 108.83

高値 109.09

安値 108.61

ユーロ/ドル NY終値 1.0856/1.0860

始値 1.0870 (EUR=)

高値 1.0888

安値 1.0851

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 115*06.00 1.3777% (US30YT=RR)

前営業日終値 116*14.50 1.3300%

10年債(指標銘柄) 17時05分 106*29.00 0.7706% (US10YT=RR)

前営業日終値 107*08.50 0.7340%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*04.50 0.4714% (US5YT=RR)

前営業日終値 100*02.75 0.4830%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*07.50 0.2560% (US2YT=RR)

前営業日終値 100*05.88 0.2820%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 23433.57 +779.71 +3.44 (DJI)

前営業日終値 22653.86

ナスダック総合 8090.90 +203.64 +2.58 (IXIC)

前営業日終値 7887.26

S&P総合500種 2749.98 +90.57 +3.41 (SPX)

前営業日終値 2659.41

COMEX金 6月限 1684.3 +0.6 <0#GC:>

前営業日終値 1683.7

COMEX銀 5月限 1520.5 ‐27.5 <0#SI:>

前営業日終値 1548.0

北海ブレント 6月限 32.84 +0.97 (LCOc1)<0#LCO:>

前営業日終値 31.87

米WTI先物 5月限 25.09 +1.46 (CLc1)<0#CL:>

前営業日終値 23.63

CRB商品指数 129.1945 +1.2400 (TRCCRB)

前営業日終値 127.9545

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