[東京 20日 ロイター] - 麻生太郎金融相は20日の閣議後会見で、全銘柄の売買取引を今月1日に終日停止した東京証券取引所への行政対応について「(金融庁に提出された)報告書の内容を精査している。再発防止が一番大事で、その観点から適切に対応する」との考えを強調した。東証への立ち入り検査の是非に関しては「今の段階で申し上げられない」と語った。
麻生氏はまた、コロナ禍の直撃で「企業の資本が劣化し、債務超過になると基本的には金融機関から支援を受けにくくなる。資本投入を考えなければならない企業が出てくることは十分考えられる」との認識も併せて示した。
ただ、ANAホールディングス (T:9202)の劣後ローン調達に関する質問には「詳しく言える段階にない」と述べるにとどめた。
(山口貴也 編集:山川薫)