[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が9日発表した10月の貿易統計は輸出(季節調整済み)が前月比0.8%増と予想を下回った。伸び率は9月の2.3%から縮小した。
輸入は前月比0.3%増。9月は0.2%増に上方改定された。
貿易収支は182億ユーロ(220億7000万ドル)の黒字だった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想では輸出が1.2%増、輸入は1.0%増、貿易収支は180億ユーロの黒字となっていた。
INGのエコノミスト、カーステン・ブレスキ氏は「輸出は10月に減速したが、第4・四半期の大幅な景気の落ち込みを避ける上で依然数少ない希望の一つだ」と指摘した。
「ただ長期的な見通しは依然としてかなりまだら模様で、輸出部門が以前のような強さに簡単には戻らないことを示している」とも述べた。
地域別では中国向け輸出が前年同月比0.3%増加した。米国向けは10.5%、英国向けは11.7%それぞれ減少した。
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