[ワシントン 12日 ロイター] - 米議会予算局(CBO)は、12日、連邦債務上限を引き上げなければ、6月前半にも債務不履行(デフォルト)となる「重大リスク」に直面すると警告した。
この推計はイエレン財務長官がデフォルトの可能性があるとした6月1日の期限とほぼ一致しており、上限引き上げを巡る民主・共和両党間の激しい対立を解決することの緊急性を強調している。
一方、手元現金や特別措置により、税納付期限である6月15日までの期間をしのぐことができれば、少なくとも7月末までは政府の支払い義務を「おそらく」賄うことができ、交渉期限を延ばせる可能性もあるとした。「財務省が最終的に6月上旬に資金を使い果たしたとしても、政府がどの程度継続的な業務に資金を供給できるかは、5月中にはわからない」とした。
12日に予定されていたバイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長ら議会指導部との債務上限問題を巡る協議は来週初めに延期された。マッカーシー氏によると「トップが再協議するほどの進展はまだない」という。