[新潟 12日 ロイター] - 世界銀行のマルパス総裁は12日、米国のデフォルト(債務不履行)リスクは減速する世界経済が抱える問題に拍車をかけていると述べた。また、金利上昇と高水準の債務によって生産高の増加促進に必要な投資が妨げられているとした。
ロイターとのインタビューで「世界最大の経済大国が苦境に陥ることは、誰にとってもマイナスであることは明らかだ」と指摘。米連邦債務上限が引き上げられなかった場合は悪影響を及ぼすとの見方を示した。
また、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では生産性と成長を促進する必要性や高水準の債務超過に直面している国が増加していることへの対応が議論されたと言及。世界の成長率は2023年に2%を下回り、数年間は低成長が続く可能性があるとしたほか、大きな課題の一つは、先進国が多くの債務を抱え、その返済に多くの資金が必要となり、発展途上国への投資が少なくなっていることだと指摘した。