[サンパウロ 1日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が1日発表した6月の鉱工業生産は、前月比0.1%増加した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.1%の減少だった。
最終財が堅調で、2カ月連続の前月比増となった。ただ、年初に比べるとなお0.3%減少している。
前年同月比では0.3%増となり、エコノミスト予想と一致した。
ブラジル中央銀行が政策金利を6年ぶり高水準の13.75%に据え置いている影響で、鉱工業生産は最近低迷している。このため中銀は2日に終わる金融政策委員会(COPOM)で利下げサイクルを開始するとの見方が強い。
キャピタル・エコノミクスのチーフ新興国市場エコノミスト、ウィリアム・ジャクソン氏は「6月の鉱工業生産がわずかに予想を上回ったことで、このセクターの成長が第1・四半期から第2・四半期にかけて少し加速したことが分かる。とはいえ、COPOMが2日に金融緩和サイクルに着手することを阻む要素は、このデータには皆無だ」と述べた。