[2日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチは2日、米経済は「ソフトランディング(軟着陸)」すると予想し、2023年の経済成長率見通しを引き上げた。
BofAは23年の実質国内総生産(GDP)の伸びは平均2.0%になるとし、従来の1.5%から上方修正。24年に米経済が緩やかな景気後退(リセッション)に陥るとはもはや予想していないとした。
BofAのエコノミストは「過去3四半期の経済成長率は平均2.3%で推移し、失業率は史上最低水準にとどまっている。賃金と物価の圧力は緩やかではあるものの、正しい方向に向かっている」とした。
米連邦準備理事会(FRB)の金融政策については、来年6月に緩やかな利下げが開始されると予想。その後は四半期ごとに0.25%ポイント引き下げられ、24年全体で合計0.75%ポイントの利下げが実施されると予想。25年は合計1%ポイントの利下げを見込むとした。
米経済予測を巡ってはモルガン・スタンレーが先月、23年の実質GDPの平均成長率予想を1.3%と従来予想の0.6%から引き上げ、大規模な雇用喪失なくインフレは低下すると予想。シティグループとゴールドマン・サックスは、米S&P総合500種の23年末時点の目標水準を引き上げた。