[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米著名投資家ビル・アックマン氏は2日、自身が率いるヘッジファンド、パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントが30年物米国債のショートポジション(売り持ち)を組んでいると明らかにした。
長期インフレ率が2%ではなく3%となれば30年物国債利回りは5.5%まで上昇する可能性があるとし、「それはすぐに起こり得る」と短文投稿サイトのX(旧ツイッター)への投稿で指摘した。30年物国債利回りは2日、4.16%まで上昇して年初来高水準を記録した。
国防費の増加やエネルギー移行、労働者の交渉力拡大など全てがインフレ上昇を示唆していると述べた。
アックマン氏は2020年に新型コロナウイルス危機をいち早く察知してヘッジをかけた数少ない投資家の一人だった。
「最高のヘッジとは、たとえヘッジが必要でなくても何らかの方法で投資するようなものだ」とし、「これはその条件にぴったりで、しかもヘッジが必要だと思う」と説明した。