Shivangi Acharya Nikunj Ohri
[ニューデリー 31日 ロイター] - インド当局が31日に発表した2023年4─6月期の国内総生産(GDP)は前年同期比7.8%増と、増加率は昨年4─6月期(13.1%)以来、1年ぶりの大きさとなった。増加率はロイターがまとめた市場予想の7.7%を上回った。
サービス業が好調だったのと、需要が旺盛だったのが成長を後押しした。ただ、モンスーン期の雨量が平年を下回っていることが今後の成長を抑制する可能性がある。
23年1─3月期は6.1%増えていた。
バローダ銀行のエコノミスト、マダン・サブナビス氏は「貿易・運送が9.2%増、金融・不動産が12.1%増と大きく伸びるなどサービス分野が全体を押し上げた」と指摘した。
建設業も7.9%増と好調だった。
ただ、多くのエコノミストらは乾燥した状況が今後数四半期の成長に悪影響を与える可能性があると警鐘を鳴らしている。8月のインドの降水量は過去100年超で最も少なかった。9月は平均的な降雨量になると見られている。
経済の60%近くを占める個人消費は4─6月期に前年同期比で約6%増え、前期(1-3月期)の2.8%増を上回った。製造業は4.7%増となり、前期は4.5%増だった。
一方、投資の指標となる資本形成は約8%増と、前期の8.9%増から鈍化した。
インド準備銀行(中央銀行)は昨年5月以降、政策金利を計250ベーシスポイント引き上げてきた。