[7日 ロイター] -
<為替> ドルが上昇し、円が10カ月ぶりの安値、ユーロとポンドは3カ月ぶりの安値に沈んだ。米連邦準備理事会(FRB)による積極的な引き締めにもかかわらず、米経済が予想を覆してなお底堅く推移していることを受けた。一方、オンショア人民元は対ドルで16年ぶりの安値を付けた。
ドル指数は0.2%高の105.03。序盤には6カ月ぶりの高値を更新した。
7日に発表された経済指標で、米経済の全体的な堅調さが改めて示された。
オンショア人民元は一時1ドル=7.3299元と2007年12月以来の安値を付けた。終盤は0.2%安の1ドル=7.3297元だった。
ドル/円は序盤に昨年11月以来の高値となる147.875円に上昇。終盤は0.4%安の147.20円だった。
<債券> 国債利回りが低下した。米経済指標を受けて一時上昇する場面もあったが、米連邦準備理事会(FRB)高官の発言が多く予定されていたため、それらを注視する展開となった。
この日は、シカゴ地区連銀のグールスビー総裁やニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁らの発言機会があった。
ウォラー理事は5日、直近で発表された一連の経済データはFRBに利上げの必要性を見極める余地を与えていると述べた。
指標となる米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp)低下の4.26%。
2年債利回りは7bp低下し4.955%となった。
<株式> S&P総合500種とナスダック総合が続落して終了した。中国で政府職員に対するiPhone使用禁止が拡大されたとの情報を受けアップルが売られ、半導体関連株にも売りが広がった。
米労働省発表の週間新規失業保険申請件数が減少したことで、金利とインフレへの懸念が高まったことも重しになった。
アップルは2.9%安。中国政府職員のiPhone使用禁止を巡り前日も下落していた。
フィラデルフィア半導体指数は1.98%下落。アップルのサプライヤーであるスカイワークス・ソリューションズ、クアルコム、カーボなどは軒並み7%超値下がりした。
中国の8月貿易統計で輸出と輸入がともに減少したことも市場の地合いを圧迫した。
米市場に上場する中国企業の株価も下落。ネット通販大手の拼多多(ピンドゥオドゥオ)を傘下に持つPDDホールディングス、 電子商取引大手JDドットコム(京東集団)、アリババ・グループは4%超安、百度(バイドゥ)は3.4%安。
<金先物> 米利上げ局面長期化への懸念から、3日続落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比1.70ドル(0.09%)安の1オンス=1942.50ドルとなった。
<米原油先物> 対ユーロでのドル高を背景とした売りなどに押され、10営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物は前日清算値(終値に相当)比0.67ドル(0.77%)安の1バレル=86.87ドルだった。11月物は0.64ドル安の86.15ドル。
ドル/円 NY終値 147.29/147.30
始値 147.43
高値 147.61
安値 147.05
ユーロ/ドル NY終値 1.0699/1.0703
始値 1.0705
高値 1.0713
安値 1.0687
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 96*12.00 4.3424%
前営業日終値 96*03.50 4.3590%
10年債(指標銘柄) 17時05分 96*31.50 4.2500%
前営業日終値 96*21.50 4.2900%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*00.00 4.3748%
前営業日終値 99*23.00 4.4380%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*02.75 4.9532%
前営業日終値 99*30.50 5.0250%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 34500.73 +57.54 +0.17
前営業日終値 34443.19
ナスダック総合 13748.83 -123.64 -0.89
前営業日終値 13872.47
S&P総合500種 4451.14 -14.34 -0.32
前営業日終値 4465.48
COMEX金 12月限 1942.5 ‐1.7
前営業日終値 1944.2
COMEX銀 12月限 2324.0 ‐26.3
前営業日終値 2350.3
北海ブレント 11月限 89.92 ‐0.68
前営業日終値 90.60
米WTI先物 10月限 86.87 ‐0.67
前営業日終値 87.54
CRB商品指数 283.7705 ‐0.9656
前営業日終値 284.7361