[ロンドン 11日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のキャサリン・マン委員は11日、英中銀による利上げ停止は時期尚早であり、英中銀は尚早な利上げ停止よりも、むしろ利上げし過ぎて失敗する方が良いと述べた。
英中銀が公表したスピーチ原稿で「私はむしろ、引き締め過ぎて失敗する方がいいと思っている。しかし、もし私が間違っていて、インフレがより急速に減速し、経済活動がより著しく悪化した場合、利下げを躊躇しない」と指摘。「私の見解では、金利を現在の水準で一定に保つことはインフレのさらなる持続を可能にするリスクがある」とした。
また「もし、私が間違っていて、実体経済に過剰な悪影響があったとしても、インフレを再び抑制するのに比べれば、修正するのはより簡単だ」とした。
さらに「英国のマクロ経済見通しに織り込まれているインフレリスクプレミアムの増大を懸念しているとしたほか、インフレ率を3%に戻せば「十分に近い」との考えを否定。「われわれは2%の目標を達成するために必要なことを行うというコミットメントを、早急に伝え、行動する必要がある」とした。