[パリ 15日 ロイター] - ビルロワドガロー仏中銀総裁は15日、欧州中央銀行(ECB)がインフレ率の引き下げに努力している時に過度に緩い財政政策を実施するのは物価高をあおるリスクがあるとの見方を示した。スペインで開催された金融関連の会議で述べた。
ECBは14日の理事会で、主要政策金利を0.25%ポイント引き上げる一方で、利上げ打ち止めの可能性を示唆した。
ビルロワドガロー氏は、ECB理事会の決定については言及を控えた。2025年までにインフレ率を目標の2%に戻すことを目指すECBの取り組みを複雑にすることのないよう各国政府に求めた。
「各国政府はインフレ圧力をさらにあおるような過度な拡張姿勢を避けなければならない。財政・金融スタンスの協調が必要だ」とした。
欧州連合(EU)の財政ルール「安定・成長協定」の改革が計画されていることについて、この方向に向けた歓迎すべき一歩と評価した。