[マドリード 15日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は15日、ECBには利下げの目標時期はないと指摘した。来年6月の利下げ予想は市場の憶測に過ぎず、すぐに誤りであることが判明する可能性があるとの見解を示した。
ラジオ局カデナ・コペに対し「総合インフレ率とコアインフレ率はいずれも低下し続けるだろう。市場の見方は間違っている可能性もある」と述べた。
「市場は実現しないこともある一連の仮説に基づいている。2024年6月にECBが利下げを開始すると予想しているが憶測であり、正しいかもしれないし、正しくないかもしれない」と指摘した。
その上で「多くの要因に左右され、データにも左右される」と語った。
ECBは14日、主要政策金利を過去最高の4%に引き上げた。デギンドス氏はこの水準について、長期間維持すればインフレ率を目標の2%に向けて押し下げるのに十分との認識を示した。